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フランス暮らしコミックエッセイと映画レビューがせめぎあっている

【2025年】明けましておめでとうございます【マクドナルドでグッズGET!!】

新年が明けましたね。

こんにちは、フランスで生活しているミロです。

 

新年はスキー場に行ってきました。

私が住んでいる場所は近くにスキー場が点在しているのですが、今年も雪がたくさん積もっていました⛄️

家に帰ってしいたけ占いをチェックすると、”獅子座はふざけ倒す年になる”と書いてあったよ。

獅子座の私、朗報。

さっそく私のふざけたい欲がウォーミングアップをはじめてしまいました。

shiitakeuranai.jp

そしてふざけたテンションのまま2025年最初に買ったものがコチラ↓

4種類あるマクドナルド靴下!!

マクドナルドのオリジナル靴下〜🧦

フランスのマクドナルドのキャンペーンで、クリスマスから新年まで、対象のメニューにマックオリジナル靴下が付いてくるor単品で靴下だけ買えるのです。

めちゃ可愛いやんけ…と思って早速マクドに行き、買ってしまったよ。

※関西人とフランス人はマクドナルドのことをマクドと言います。

私が買ったのは以下の3種類。

①緑✖️ハンバーガー柄

②赤✖️ポテト柄

③青✖️マックサンデー柄

 

他には、茶色✖️マックコーヒー柄がありました。明日別店舗で購入予定です。

家に帰って靴下履いてみたらちょっと大きかったよ。

でも可愛いからヨシ!クリスマス柄ですが、普通に毎日はこうと思う。

2025年もどうぞよろしくお願いします。

二年の沈黙を経てはてなプロに戻ってきた話

二年の沈黙を経てはてなプロに戻ってきたよ〜

 \ 戻ってきたんだって〜 /  \ え?誰が? /         \ ヘェ〜⭐︎ / 

the_fuck_female.png          





二年前にはてなプロを辞めたんですが、この度戻ってきました。

はてなプロを辞めた理由は、 

でした。

そして今回、再びはてなプロに申し込んだ理由は、

 

ということになったからです。。

 

なんか特別な理由じゃなくてすみません。

しかもフキダシの文字サイズを間違ったのでめちゃくちゃ読みにくい。

それで、この二年ほぼブログを書いておらず、更新もできていなかったのですが、

理由は

 

ーやる気が出なかった

ー日々やりたくないことに気を取られていた

ーブログまで手が回らなかった 

 

とか色々あるのですが、一番はやっぱり

無料版を利用していると

「意地でもブログを書いてはてなプロ代を稼がねば・・!」

みたいな気持ちが無くなってしまったことかなぁと思います。

 

この二年間私がフランスで何をしていたか、このブログをご覧の皆様にとってはすごいどうでもいいと思うのですが、

次回ダイジェスト版でお送りします。

 

【 ↓ 私がブログを始める際、一番最初に参考にした本です。】

【↓ 月に〇〇円稼ぐ、と決めると目標にしやすいかもしれません。】

 

黒沢清監督の超絶不気味ホラー映画【降霊】ネタバレ感想【赤い女】

黒沢清監督と言えば赤い不気味な女の霊、というイメージですが、この映画にも出てきます。うろ覚えですが、学校の怪談で赤い女が初登場して以来、ジャパニーズホラーにはこのビジュアルの女の霊が頻出するようになった気がします。

 


【↓ 以下は映画の内容を盛大にネタバレしているので、未鑑賞の方は先に映画を観てからブログを読んでね!】

 

黒沢映画にはお馴染みの赤い女の霊とか、ただそこにいる霊とか、妙に薄暗い空間とか、恐怖演出は色々あるんですけれども、一番怖いのは人間の欲だなということがよくわかる映画です。

霊が視える妻・純子(風吹ジュン)と、効果音技師の夫・克彦(役所広司)。

純子は自分の霊能力に今一つ自信が持てず、ファミリーレストランでのアルバイトを始めます。ここでかの有名な赤い服の霊が現れる。怖すぎて純子は震えが止まらず、コーヒーをこぼしてしまう。

 

圧倒的な邪悪をまとう霊を前に、「視えていることに気づかれてはならない」という純子の思いが窺い知れそうな恐怖演技です。

【↓ 赤い女の霊のシーンです。顔の判別がつかないところなんかリアルですよね。】


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一方、公園では怪しげな男が女児を言葉巧みに誘い、誘拐事件が発生。

純子の霊視により、誘拐された少女がなぜか夫・克彦のアタッシュケースに隠れていたことが判明します。しかし、この後あろうことか純子と克彦は、警察に通報したり救急車を呼んだりせず、事件を利用して降霊術の能力を世に知らしめようと企てるのです。

 

瀕死の少女を部屋に閉じ込め、あたかも霊視で証拠品を発見したかのように偽装する純子たち。結果少女は本当に命を落としてしまい、夫婦は少女の遺体を隠蔽しようと動きます。

 

これ以降、少女の幽霊が家の中や外出先に現れるようになります。純子の肩に不意にだらりと垂れた少女の腕が出現して、本当に自然すぎてビビる。

少女の霊は次第に夫婦の生活を脅かし、夫婦は精神的にも追い詰められていきます。

 

物語の終盤では、克彦が急にキレて暴れまくります。少女の霊を前にボコボコに叩き、懺悔するどころかキレ散らかし、自分のドッペルゲンガーに火をつけたりする。

霊に物理的攻撃で反撃する克彦。

 

ラストシーンでは結局夫婦の悪事が露呈するんですけど、

純子の「名声欲」や克彦の「無関心さ」など、人間の愚かさや身勝手さが生み出す悲劇が一番怖いなぁと思いました。

 

あと、途中でお祓いの坊さん(哀川翔)が克彦宅にやってくるのですが、この人がふわっとした助言を克彦に残して去っていきます。

日々慎ましく生きる者には平穏が訪れるとか、平凡を恐れるなとか。

 

しかしこれが、慎ましく生きる道を捨てた克彦には痛いほど刺さる言葉です。

 

クライマックスの克彦の暴走や純子のヒステリックな姿に、人間の業の深さを思い知らされます。単なる心霊ホラー映画の枠を超えた重厚さがある作品でした。

【↓ 交霊会コットンTシャツってなんだろう・・・?】

【↓ 黒沢ホラー映画にはもはや定番と化した、画面の隅に映り込む霊たちにほっこりします。

優香の恐怖演技がスゴい!ホラー映画【輪廻】ネタバレ感想

2005年のホラー映画『輪廻』のネタバレ感想です。

未鑑賞の方は、ぜひ先に本作を観てからネタバレを読んでくださいね。

 

 

何故かずっと黒沢清監督のホラー映画だと思ってたんだよね。実際に特別キャストで出演しているし、なんか暗くて不気味な空気感が黒沢作品ぽいと思ってた。

違いました。清水崇監督作品です。

 

【↓ 予告編です。】


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霊が大好きな人には嬉しい不気味な演出が目白押しであり、冒頭から霊が頻出します。具体的には、

ーエレベーターで霊と2人きりになる。

ー夜道を走るトラック運転手が怪しい男をはねたら霊だった。

ー公園で一瞬となりにいた人が霊。

特にこの、"一瞬となりにいた人が霊”がめっちゃホンモノっぽくて怖いです。

 

主人公の渚を演じた優香さんが恐ろしく小顔で、そちらに気を取られている間にも心霊現象が頻発します。

物語は、1970年に実際に起きたとされるホテルでの一家心中事件が基となっています。この事件では幼い兄と妹のほか、従業員や宿泊客を含む11人が犠牲となり、犯人である父親・大森も自サツ

唯一、兄妹の母親だけが生き残り、幼い妹が大事にしていた人形を大切に保管しています。

 

椎名桔平さん演じる映画監督の松村は、この事件を題材に映画を撮ろうとしますが、主役に選ばれた渚は、次第に事件で亡くなった少女の霊を見るようになっていきます。

もしかしてこの少女の霊は生前の自分で、何かを訴えかけている・・?と訝しむ渚。

 

しかし物語の後半で、

渚は事件の犠牲者の生まれ変わりではなく、犯人である大森の生まれ変わりであったという衝撃の事実が明らかになります。

 

そして、かつての被害者たちが霊体となり再び集合。輪廻を経て渚に生まれ変わったサツ人犯・大森に復讐する形でクライマックスを迎えます。

 

しかし、よく考えると渚自身は特に悪いこともしていないので、霊たちに追い詰められ廃人化してしまうのが可哀想な気がしてくる。渚は大森の魂を受け継いでしまった、ある意味犠牲者ともいえる存在であり、どこか悲哀を感じさせる結末となっています。

 

ラストシーンで精神に異常を来たし、病院に収容される渚。事件のあと一人生き残った母親が、コロ された幼い兄妹の無念を晴らすように、妹が大事にしていた人形を渚の独房に置きます。それを見て恐怖する渚、ニヤリと笑う母親。

一瞬、渚の表情がふっと和らぐのですが、大森の人格が一瞬出てきて、幼い兄妹(自分が手をかけた子どもたち)との楽しかった日々を思い出しているんだとか。

 

廃墟化したホテル、不気味な音楽、カーテン越しの影など、ホラー映画ならではの雰囲気が画面に充満しており、昼間でも安心できない不気味さがあります。特に舞台のホテルなんですけど、綺麗な状態なのに「ここには泊まりたくない・・」と感じるんですよね。

 

何気に豪華なキャストもこの映画の見どころの一つ。香里奈さん、小栗旬さん、松本まりかさんなどが若き日に出演しており、さらに椎名桔平さんや杉本哲太さんも加わり、安定感のある演技が物語を支えています。

 

全体を通して、優香さんの演技が素晴らしく、特に終盤の”怖すぎておかしくなってしまう人”は一見の価値アリ。清水崇監督の手腕が光る一本だと思います。

 

【↓ 本当に狂気が宿っているような優香さんの表情に注目です。】

【↓観たことないけど大輪廻ってなんかすごい言葉。台湾映画らしい・・気になる。】

ホラー映画【メキシコのループはひと味違う】「パラドクス」ネタバレ感想

映画『パラドクス』のネタバレ感想です。

すごく不気味でめっちゃ怖い映画です。

前情報なしで観ると本当に衝撃的で気持ち悪くなるので、そうなっても構わない方はネタバレを読まずに鑑賞してください

【▲ 劇中こんなシーンは無いし、この女性も出てきません。】

 

【↓ 以下は雑なネタバレと感想です

 

この映画は一言で言えば、救われないループものです。本当に見ていてしんどくなるので注意。

現実と非現実が絶妙に交錯する奇妙な作品、というのが私の感想。本当によくこんな映画作ったよね(褒めてます)。

 

【↓予告編です】


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冒頭、エスカレーターに横たわる花嫁姿の老女から始まり、なんか嫌だな・・と思っていたら間髪入れずカップルのグロテスクなキスシーンが続く

若い新婚カップルなのに、とんでもなく気持ち悪いキスかましてくるんですよ。

この不快感は、直前に映る花嫁姿の老女の異様さや、演出のギャップによるものでしょうか。

 

劇中では、二組のグループが35年ループの世界に閉じ込められる様を描いています。

35年ですよ!!?

しかも同じ場所で35年。ループものの中では過酷な部類ですよね。

 

時空がループしていることに気づいてからの、35年後のメンバーたちの荒み具合たるや。

シュッとしていた警官が、35年の時を経て完全にヨボヨボのおじいちゃんになってたり、かと思えば犯罪を犯した精神不安定な若者がめっちゃマッチョの中年になっていたりで、登場人物の認知が若干バグります。

しかもこの人たちは非常階段に閉じ込められるんだぜ・・・。

窓も何もない階段室に35年。気が遠くなるよね。

 

一方、ハイウェイに35年閉じ込められるのは、あるステップファミリーです。

同じ道路を車で走り続ける家族。母親が終始ヒステリックでしかもノーブラなので、見ているこっちが不安定になってくる。35年後に老婆と化した母親が老人と化したステップファーザーとカーセッ○スするシーンとか誰得やねん(しかも2回ある)。

 

劇中、ループへのヒントがいくつかあります。二度目の鑑賞で気づくものがあったりと、数回鑑賞することで見えてくる真実があるのです。

それぞれの登場人物が繰り返されるループの中で徐々に変化し、希望や絶望を抱えながら運命を受け入れていく様子は、哲学的なテーマも感じさせました。

 

タイトルにもある「パラドクス」とは、閉じ込められた世界や繰り返される運命を示しているんだってね。さらに絶望的なのは、35年ループは一度ではないこと。

一つ目のループを終えた次に、更なる35年ループが待ち構えているのです。

 

登場人物たちは成す術なく、ループの輪に入り、また新たなループの中に飲み込まれていきます。唯一ハムスターだけが自由を得られる。よかったね!

 

全体を通じて、人生の繰り返しや選択の重み、そしてそれを超える運命の力について考えさせられます。散々不気味とか気持ち悪いとか書きましたが、今年観た映画の中でオススメに入る一つです。【完】

 

備考:

劇中、若者の首に「late fate」と書かれた刺青が映るのですが、意味を調べてみたら「遅れてやってきた運命」とか、「思いがけず訪れた運命」を意味するんだってね。

運命が後から自分に影響を与える・・というニュアンスにも取れる。

「late(遅れた)」が、人生の中で何かを受け入れるまでの時間や葛藤を表している

 

【▼ この哲学的なシナリオを映像化したのは本当にすごいと思う。一見の価値ありです。

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【▼  fate と言えばこの映画。(パラドクスとは関係ありません)】