ジャパニマフランス

フランス暮らしコミックエッセイと映画レビューがせめぎあっている

【マクロン仏大統領】「コロナが蔓延してるから出歩くなっつってんだろがぁぁあ!!!」

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【▲マクロン大統領こんなに怒ってなかったけど口調はちょっとキツかった。】

こんにちは。コロナウイルスの影響で世界に未曾有の混乱が起こっていますね。フランスで地味に生きているミロです。

 

3/25日の時点でフランスのコロナウイルス合計感染者が22,300人。死者は1,100人。

フランスは3月16日からフランス全土の学校が閉鎖され、食料品店と銀行、病院以外の施設も閉鎖されました。当然各イベントは延期または中止です。それでも当初はまだ自粛ムードもなく、なんやかんやと通常通りにイベントが行われていました。(しかも選挙の投票日は延期しなかった)。その結果、1日で感染者が激増したんですよ。

それでフランス大統領のエマニュエル・マクロン氏がちょっと怒ってたので漫画にしました。

「おまえら無駄に外出するなっつってんだろぉぉぉ!!?」

みたいなね。


Emmanuel Macron déplore que les consignes du confinement ne soient pas appliquées

【▲マクロン氏の声からこれだからラテン系はよぉみたいな感じが滲み出てた(すいません私の個人的な意見です)。】

 外出は仕事と買い出しと病院、銀行のみ外出OKらしいです。それ以外は基本外出禁止、散歩やペットの散歩は半径1km以内に留めること。それでも感染者の増加を止められないので最近は夜間外出禁止令も出ています。

ご存知の方も多いと思いますが、フランスは3月25日現在で感染危険レベル3が発令されております。(ちなみに日本はたぶんレベル2)

「レベル3」はどのような目的であれ渡航を止めることを求める状態とのこと。「レベル2」は渡航する場合は注意を払い、安全対策を取ることを求める状態。(traicy.comより)

 

外出するときには政府配布の紙をダウンロードして、そこに外出の理由を明記して携帯しなければなりません。

 

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【▲この書類に外出理由を書いて持ち歩いてね!】

 

 

数日前のことです。私がゴミ出しのため外に出ると、アパートの前の駐車場で警察と隣人がもめている。

装備から察するに、隣人はスキーに行こうとしたらしい。

完全にスキー行ける雰囲気じゃないのに行こうとする国民と阻止する警察。

なんかこう、政府の圧というか強さを感じました。実際に不要の外出で4000人ぐらいに罰金命令が出たけどそれでも外出する人がいるから罰金引き上げたんだよね。

しかも私のスマホにフランス政府からわざわざ外出制限のメッセージきたぜよ。フランスの国番号を持っている全電話番号に送ってるメッセージなんだって。

すげえなフランス。

不測の事態の対応に各国違いがあって感心するばかりです。私が総理大臣や大統領だったらこんなにキビキビ動けるだろうか。無理や。一日で感染者5倍にする自信あるわ。

 

ということで皆様、手洗いうがい頑張りましょうね。一刻も早く収束することを祈ります。

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【▲フランスのドクター達からの呼びかけ。”私たちは皆さんを助けるために病院にいます。皆さんが私たちを助けてくれるなら、それは外出しないことです。”】

【大丈夫】あんまり怖くなかったホラー小説9選【怖くない】

こんにちは。フランスで生活しているミロです。

突然ですが私は

ホラー漫画、ホラー小説、ホラー映画などホラーと名の付くものによく惹かれます。

ビビリなのに怖いものが気になるんです。

以前書いた記事では私が個人的におすすめする【怖〜いマンガ7選】をご紹介しました。

 

 ▼個人的に怖かった漫画ランキング。

www.japanimafrance.com

 

世の中には私のように、

「絶対後悔するのに怖い話が読みたい!」

「自分が心霊スポットに突撃するのは嫌だけどユーチューバーが突撃するのは観てみたい!

という方はわりといますよね?

 

日常に気のせい程度のスリルが欲しいみたいなね。

ということで今回は、怖そうだけど実際読むとあまり怖くなかったホラー小説をご紹介します。

※私的”あまり怖くない”の目安は、読後に風呂でシャンプー可、夜中のトイレ可です。

 

【目次】

  

第9位 死体展覧会(エクス・リブリス)/ハサン・ブラーシム著

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 バグダット出身のイラク人作家が紡ぐ14の恐怖短編集。日常にある暴力と理不尽を当然あるものとして諦め、受け入れ、共存さえしようとする著者の背景が如実に現れた本書からは、乾いた空気の中に血生臭さが漂う。

 

表題作の「死体展覧会」。死体をより芸術的に、より多くの人の目に晒すことが目的のある団体に入った男。教育係的立場の男が話し出す。彼の長い話に耳を傾けているうちに、底知れぬ恐怖と理由なき暴力に囚われていきます。

なんとなくこの「ある組織」がジャックポット教を思わせるのが救いです。レモンライスにガムライスと唱えると見逃してもらえそう。

心霊的怖さではなく理不尽な暴力に対する怖さなので、ホラー小説というジャンルではないかも。

 

▼日本に生まれたことを感謝すること間違いなしの小説。

死体展覧会 (エクス・リブリス)

死体展覧会 (エクス・リブリス)

 

 ▼星新一の文庫本だけで本棚埋まる自信あるぜ・・。

おのぞみの結末 (新潮文庫)

おのぞみの結末 (新潮文庫)

  • 作者:新一, 星
  • 発売日: 1976/04/01
  • メディア: 文庫
 

 

第8位 独白するユニバーサル横メルカトル/平山夢明・著

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平山夢明氏が送る、日常に潜む地味殺人鬼の動向を道路地図帖の目線で描いたSFホラーファンタジー。

道路地図帖の主人であるタクシー運転手が淡々と連続殺人を行なっていく様を描く。タクシー運転手の死後、連続殺人を受け継いだ彼の息子。しかし道路地図帖が前主人に目撃した”殺人の美学”をことごとく破壊する彼は、あまつさえそこに快楽を求めていき・・。

道路地図帖とメモ用紙(?)が恋愛関係になるあたりで読むのをやめようと思いましたが我慢。他の収録作品も面白いです。「オメガの晩餐」は綺麗にまとまったカニバリズム。「無垢の祈り」は映画化しましたが、児童虐待がテーマなので精神的にきついです。

「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」ではなかなかきついグロ描写が続きますが、自分的にはまさかの「獣儀式/友成純一・著」の方が微に入り細にわたる変態グロ描写では一枚上手の印象です。

 

▼ラノベっぽいノリで話が進むのでスイスイ読めるよ!

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

  • 作者:平山 夢明
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫
 

 ▼変態グロ小説を書かせると右に出る者無し、友成純一氏渾身の一作。

獣儀式 狂鬼降臨

獣儀式 狂鬼降臨

  • 作者:友成 純一
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: Kindle版
 

 

第7位 ダイナー/平山夢明・著

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こちらも平山夢明氏著書のホラー・スプラッター小説。2019年に藤原竜也さん主演で映画化したことでも話題になりましたね。

殺し屋専門の定食屋・ダイナーでウエイトレスとして働くことになった女性・オオバカナコ。元殺し屋のダイナー 店主・ボンベロをはじめ、スフレ大好き好青年の殺し屋・スキン、見た目は子ども・中身は児童連続殺人鬼のおっさん・キッド、日本人設定では無理がある女殺し屋・炎眉など青年まんがの原作かと見紛う設定特盛りの濃いメンバーたちが勢揃いしてワイワイするお話です。カテゴリー的にホラーではないのでランクイン。

 

▼微グロはありますが怖くはないです。

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)

  • 作者:平山 夢明
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫
 

 ▼漫画化してるんだね。

DINER ダイナー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 ▼ 映画版はこちら。玉城ティナさん演じるオオバカナコのウエイトレス姿が可愛い。

Diner ダイナー

Diner ダイナー

  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Prime Video
 

 

 

第6位 オーディション/村上龍・著

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映画の方が原作より怖いという稀有な例。原作はなんかこう・・スピード感がないし間延びしている印象でした。

主人公のおっさんが地雷女にはめられて、足を切断されたりしちゃいます。でもその前におっさんがちゃっかり地雷女をハメてるという(下品)。

後半からいきなり官能小説になってしまう残念。なんなら官能小説8割ゴア2割ぐらいの割合です。

村上春樹なら唐突のセックス描写も許容範囲内ですが、龍なんだよね。求めるホラーの期待値が上がってしまっていた。

 

 ▼不穏な空気を上手に回収できないまま終わってしまいます。

オーディション (幻冬舎文庫)

オーディション (幻冬舎文庫)

  • 作者:村上 龍
  • 発売日: 1997/12/01
  • メディア: 文庫
 

  ▼映画版は気をつけて!!引くぐらい怖いです。

オーディション [DVD]

オーディション [DVD]

  • 発売日: 2009/01/23
  • メディア: DVD
 

  

第5位 天使の囀り/貴志祐介・著

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すごい長いから集中力がなんども途切れて最後の方はぼんやり読み進める形となってしまった。この作家さんの「黒い家」がメチャクチャ怖かっただけに、期待しすぎた感もある。

 

 ▼ちなみに件の「黒い家」は映画化しています。伝説の大竹しのぶ「乳しゃぶれ」が観たい方はどうぞ。私の感想はこんな感じです。↓

www.japanimafrance.com

 

「天使の囀り」は怖いんですけど、「黒い家」的な怖さを期待していたら怖い方向が違いました。

無理やり見つけた怖ポイントは、ズバリ虫です。

▼虫系がダメな人は気持ち悪いかもしれません。頭の中にたくさんの小さい虫が侵入している描写があります。

天使の囀り (角川ホラー文庫)

天使の囀り (角川ホラー文庫)

  • 作者:貴志 祐介
  • 発売日: 2000/12/08
  • メディア: 文庫
 

 

 

第4位 鼻/曽根圭介・著

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装丁の絵がアカギに見えてしょうがない。タイトルが『鼻』なのも狙っているのか。

ある狂人が妄想の中で人間を「テング」と「ブタ」の二種類に分類している。

なかなか斬新な分類だよね。妖怪と家畜て。

しかも「ブタ」に分類される人間が5人ぐらいしかいない。テングは残りの全人類です。圧倒的天狗数。

鼻がある人が「テング」で、鼻を削がれた人が「ブタ」なんだって。

しかも鼻を削がれた人っていうのが、この狂人がマッド手術で鼻を削いでしまった人たちなんだよね。っていう。

この狂人の世界で自己完結してます。

鼻 (角川ホラー文庫)

鼻 (角川ホラー文庫)

  • 作者:曽根 圭介
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: Kindle版
 

  

 

 第3位 私の骨/高橋克彦・著

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自分を生かすために他の子どもが殺されていた。自分が愛した人が裏では自分に呪いをかけていた。妻には「こいつはいつかやらかす」と思われており、むしろやらかす日を待ち望まれている。上記のことをラストページで一気に知る男の話です。

大事なことは全て秘密にして、家族ごっこを続けていた父母。長年自分を呪っていたという従兄弟。呪いの人形のことを話さなかった妻。全員がなんか気持ち悪い。

自分が全く知らないところで、自分を中心にしたエゴ、執着、憎悪が増幅され、ある日眼前に一気に現れる恐怖を描いています。

 

表題作に加え、微妙に薄ら寒い短編がいくつか入っています。しかしなんというか、各話印象に残らない。読んだ瞬間から忘れていきます。

なんども新鮮な気持ちで読めるという点ではお得な本です。

私の骨 (角川ホラー文庫)

私の骨 (角川ホラー文庫)

  • 作者:高橋 克彦
  • 発売日: 2015/10/24
  • メディア: Kindle版
 

 

第2位 どこの家にも怖いものはいる/三津田信三・著

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どこの家にも怖いものはいませんし、怖いものがいるのは主人公のお宅だけです。天井からあずきを洗うような音が聞こえてくるってもう妖怪小豆洗いが住んでるとしか思えない。逆に小豆洗いが住んでいるとちょっと和む。

怪異の因果は顔に大きな傷がある、ちょっと知的に問題があって座敷牢に入れられていた女性にあるらしい。怖い・・か?

この”顔に大きな傷がある女=怖い”って謎の印象付けは、昭和の口裂け女あたりですでに終了している感がある。

どこの家にも怖いものはいる (中公文庫)

どこの家にも怖いものはいる (中公文庫)

 

  

 

第1位 ぼぎわんが、来る。/澤村伊智・著

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栄えある「怖くないホラー小説」第1位はぼぎわん先生です!!

ぼぎわんというコミュ力高い平成の怪物が律儀に部屋を訪ねてきます。ラノベっぽい最強霊能者が物理的に戦うよ!

しかも狙われるのは風俗通いぶりっ子夫妄想逆恨み童貞こじらせ男虐待殺人隠蔽暴力爺(何かの呪文かと思う)なのでむしろぼぎわんさんグッジョブ。

一番怖いのは、上記の男たちがリアルに存在しているであろうことです。

 

▼「ぼぎわんが、来る。」ネタバレありの感想はこちら。 

www.japanimafrance.com

 ▼最初こそ物語に不穏な空気が漂っているんですが、ラストはもうハチャメチャになります。

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

  • 作者:澤村伊智
  • 発売日: 2018/02/24
  • メディア: 文庫
 

 ▼漫画版もあるってよ!

ぼぎわんが、来る 1 (BRIDGE COMICS)
 

 ▼こちらは映画版です。ピンク髪のパンクな霊能者がいい感じに再現されています。

来る DVD通常版

来る DVD通常版

  • 発売日: 2019/07/03
  • メディア: DVD
 

 

フランス映画「アン・オフィサー・アンド・ア・スパイ」J'accuse(ジャキューズ)ネタバレ 感想

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アン・オフィサー・アンド・ア・スパイ

原題:J'accuse(ジャキューズ)

126分/ フランス映画

監督:ロマン・ポランスキー

原作:ロバート・ハリス

製作:イーラン・ゴールドマン

出演者:ジャン・デュジャルダン(ジョルジュ・ピカール大佐役)/ ルイ・ガレル(アルフレド・ドレフュス大尉役)/ エマニュエル・セニエ(ポーリーヌ・モニエ役)

制作会社:ゴーモン/フランス2シネマ/フランス3シネマ/ライ・チネマ/canal+

 

【予告編】


An Officer and a Spy / J'accuse (2019) - Trailer

 

【あらすじ 】

第二次世界大戦の直前、フランスで実際に起こった第3期軍隊による当時最大のスキャンダル:ドレフュス冤罪事件を基に製作されたノンフィクション映画。

ユダヤ系大尉アルフレド・ドレフュスがドイツ軍のスパイ容疑をかけられ、不当に投獄される。事件に不可解な点を見つけ、真犯人を突き止めたフランス人大佐ピカールが軍隊、司法の腐敗を暴き、件のドレフュス大尉を無罪放免させるべく奔走する様を描く。

原題のJ'accuse(ジャキューズ)とはフランス語で弾劾(だんがい)の意があり、仏人小説家エミール・ゾラが大統領宛てと称し当時の新聞紙に実際に寄稿した質問状のタイトルである。

 

ここから雑なネタバレ感想↓

 

舞台はドレフュス大尉がパリの広場で糾弾され、サーベルを折られて除隊されるシーンから始まります。

除隊を宣告され、集まった民衆に晒されながらも身の潔白を叫ぶドレフュス。以降、二度目の審判でパリに戻るまでの5年間、妻子に会うことも許されず劣悪な環境下で投獄されることになります。

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▲1980年代の絵画に残された場面を映画で完全再現しています。

 

ドレフュスに教鞭を取ったことのあるピカール大佐は事件に疑問を抱く。自身の配属先が変わったことをきっかけに、徐々に真犯人がいることを掴み出したピカール。しかしドレフュスの無実を確信すればするほど、信用していた上司に裏切られ、証拠を隠蔽され、軍の陰湿で強大な力を目の当たりにしてしまうのです。

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▲ドレフュス(左)を教えていた頃のピカール(右)。ドレフュスに採点について意見を求められると、ピカールは「ユダヤ人は好きではないが、それによって成績を不当に下げるようなことはしない」と言い切ります。

 

そうこうしている間にも時は過ぎ、2度目の審判でドレフュスは憔悴し切った姿を見せます。頬はこけ、白髪が混ざり、当時実年齢の39歳よりずっと老け混んでしまいます。しかしそれでもはっきりと再び、自分は潔白だと宣言するのです。

 

裁判中、ピカール側の弁護士が暗殺されます。犯人はとうとう見つからず、ドレフュスの身の潔白を証明できないとしてさらに9年服役。

唯一のユダヤ系という理由で実に14年もの間ブラジルの島に投獄されていました。

その後奇跡的に軍隊に戻ってからは以前より高い役職につき、最終的に中尉になります。

 

ピカール大佐は一時閑職に回されるも最終的には軍の高官になり、復帰したドレフュス中尉と一度だけ面会します。ドレフュスは無実の罪で投獄されていた間に本来ならば更に高職につくことができたはずなので、自分の地位を上げるよう、ピカールに要求します。

しかしピカールはそれを断る。

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▲散々な目に遭っているドレフュスの要求であっても、納得できなければ即断る!

 

自分の同僚の高官たちはいまだユダヤ系反対派で、自分の力ではさらに地位はあげられないと言うピカール。「やはりユダヤ系は好きではないが、ドレフュスを助けようと尽力したのは正義は平等であるという真理に従ったまでのこと。」
すでに軍隊に復帰し、中尉になったドレフュスをさらに上の役職にあげる気はないと告げます。
なにげに劇中2度も「ユダヤ人は好きではない」と宣言しているピカール。
この強気なキャラクター、
ユダヤ人を擁護したとの世論で街で突然殴りかかられたり、フェンシングの試合で相手に殺す気満々で来られたりしますが渾身の力で殴り倒す・躊躇なくサーベルでブッ刺すので悲壮感が全くないです。
 
アパルトマンの自室を軍警察に荒らされてもほぼノーダメージ。ぐちゃぐちゃになった部屋の中でピアノをひいて落ち着きます。さらに愛人との手紙を没収されても取り乱したりしない。
普通の人ならドレフュスを擁護したことを後悔する展開すが、ピカールは全然平気です。
肝心の投獄されたドレフュスが心配ですが、あまり出番はなかった。家族とか迫害されて大変だったろうに、そこは映らないので視聴者側の心理的負担は軽減されています。
 

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▲エミール・ゾラがオーロール紙に寄稿した【 j’accuse..! ジャキューズ 】。この寄稿がきっかけで、ユダヤ系反対派と擁護派がわかれます。住民に著作物を燃やされるエミールゾラ・・。

 

ピカールに賛同した作家のエミール・ゾラは軍高官を弾劾した記事を書きますが、新聞が世に出回るやいなや訴えられる(笑)

しかも裁判で負けて約3000万フランの罰金と服役を言い渡されます。ノンフィクションなのでそこまでスカッとする展開は無し。

ドレフュスを犯人に仕立て上げた軍の高官たちが胸糞です。彼らはエミールゾラの寄稿で名指しされて一瞬恥かく程度。

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▲持ってたコーヒーカップを取り落としちゃう程度には恥をかきます。ドレフュスの投獄14年と代わってやれ。
 
2時間半ありますがしんどくなく最後まで観れます。ノンフィクションて私は苦手なんですけど(胸糞展開が)これは当のドレフュス大尉が投獄された以降あまり出番がないし、ピカール大佐は淡々として強いからあまり悲壮感なく見れました。
 
それより気になったのがポランスキー監督。劇中舞踏会のシーンでちょっと出てきますが、アメリカでペドファリア&レイパーとして出禁なんだってね。何回も「ロマン・ポルノスキー監督」空目してしまう理由はココか?
 
フランスは入国オッケーだったからお礼にフランス軍のスキャンダル映画作ったとしか思えない。すごい才能の監督だけどレイパーは死刑でいい。というかこの人をJ’accuse(弾劾)したらいい。


最後にエミール・ゾラが新聞に寄稿した【J'accuse..!(私は弾劾する!)】の一部を載せておきますね。完全版はここで読めます。

J’accuse le lieutenant-colonel du Paty de Clam d’avoir été l’ouvrier diabolique de l’erreur judiciaire, en inconscient, je veux le croire, et d’avoir ensuite défendu son œuvre néfaste, depuis trois ans, par les machinations les plus saugrenues et les plus coupables.

私はパティ・ド・クラム中佐が司法の悪魔的誤審の手先であり、3年前からこの恐ろしい陰謀を進め、司法の有害な行いを擁護さえしていた犯人であることを非難する。

 

 ▼DVD出てますがフランス語です。たぶん字幕英語で観られると思います。

 

www.amazon.fr

▼エミール・ゾラが書いたJ'accuse(弾劾する)。参考までにどうぞ。

J'accuse

J'accuse

  • 作者:Émile Zola
  • 出版社/メーカー: Independently published
  • 発売日: 2019/03/09
  • メディア: ペーパーバック
 

 

骨折と絶縁と解雇て同時に来るんだね・・知らなかったよ・・。

7ヶ月ぶりの記事です。ミロです。

皆様お元気でしたか。

タイトルの通りいろいろありましたが私は元気です。

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落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。

思ったより画像が大きくなったけど魔女宅は関係ありません。

 

この7ヶ月いろいろあった詳細を雑にまとめたのがこちら↓

〜魔境暗黒編〜

・昨年7月初旬、夫普通に歩いていて唐突に左足骨折。

・同日同時刻、別の場所にいた夫の兄弟と親族が左足を打撲・捻挫。

・夫骨折から3日後、なぜか私が義両親と絶縁

・その数日後、夫が唐突に仕事先を解雇される。

 

〜浮上極楽編〜

・その3日後、夫、超絶好条件の大手企業へ再就職が決まる。

・一ヶ月ぐらいで引っ越しする。

・我が子が引っ越し先の幼稚園に馴染んできたっぽいので私は仕事を始める。

 

ていうか骨折と解雇は夫の受難だったね!かわいそうなのは私じゃなくて夫でした。私は義理実家と無駄に絶縁しただけです。

めっちゃ喜怒哀楽入り乱れた7ヶ月間だった・・。

そして正直めっちゃ疲れた。

 

私のような普段人間との関わりがない三十路の隠キャがよく頑張ったと思う。(何度も言いますが頑張ったのは夫で私ではないけども)。

魔境暗黒編の日々の反動が来て、最近仕事ない日は衛府の七忍を読みまくっています。

 

▼「うぬら外道が過ぎるゆえ、刎ねるだけでは飽き足らぬ」とか言いつつ一人衛府ごっこをやってるんだぜ・・。

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次回は真面目にフランス映画「アン・オフィサー・アンド・ア・スパイ(原題:J'accuse...! 弾劾する! )」の雑な感想をお送りします。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

▼山口先生渾身の力作、「衛府の七忍」現在8巻まで出ています。・・が個人的に燃えるのはやっぱり1巻の零鬼編!!シグルイ好きな人は是非。

衛府の七忍 1 (チャンピオンREDコミックス)

衛府の七忍 1 (チャンピオンREDコミックス)

  • 作者:山口貴由
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2015/10/20
  • メディア: Kindle版
 

 

【ホラー漫画が好き】背筋がじっとり冷たくなる!怖〜いマンガ7選+おまけ2選

 

【目次】

 

 

ジメジメした梅雨時こそホラー漫画を楽しみたい。

こんにちは。小学生の頃からアラサーの現在まで、絶賛ホラー漫画にハマっているミロです。

今回は私が怖っ!おもしろ!!と思った漫画を7つご紹介します。

痛そう、無駄に出血する、残虐描写が売りなどの要素がある漫画は私的にはホラーではないので、ここではランクインしていません。

(例:猟奇ゲームに巻き込まれる系、謎の生物によって人類が蹂躙される系・田舎の村でロリ顔の少女たちが凶器を振り回す系など)

 

第7位 神の子供 西岡兄妹

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【雑なあらすじ】

便所で(トイレではなく便所という形容がしっくりくる場所で)産み落とされたある少年。小動物の殺傷から始まり、クラスメイトを複数人殺してサイコなデコレーションを施し、自分の宗教を作り、両親を「ハピバスディ」とか言いながら殺します。連続殺人鬼の生涯を彼自身の目線から捉えた、衝撃の問題作。

 

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 とりあえず絵がすごいよね。

絵だけ見ているとホラーっぽくないのにも関わらず、そこはかとなく漂う不気味さ。

「いつもの可愛い絵柄は封印して、今回はホラーテイストにしてみましたっ☆♡」

みたいな感じが微塵も感じられない絵です。

この作者さんは通常運転でこの絵柄。

 

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▲この漫画の変態性がこの絵一枚でストレートに伝わる!靴下は履いたままなんだね。

 

特にクラスメイトの死体を晒し者にするシーンが強烈です。状況だけ見るとすっごい怖いんですけど、じわじわ可笑しさもこみ上げてくるのが不思議。

主人公のサイコ殺人鬼は最後の方はもうわけわからんくなってきて、無差別地味殺人を繰り広げたりします。

ちなみに無差別地味殺人というのは

人混みで

目立たぬ人を

刺殺する

(五・七・五)

 

という実際にありそうな殺害方法で今私が今命名したんですけど、まあそんな感じでたぶん100件ぐらいの殺人を犯したところで、最後は自分が作った宗教の若手たちにリンチされ、豚の餌にされて死亡します。

ちなみに主人公の初体験は、変態に殺された女性教諭との死姦でした。

おぞましい脱童貞劇が序盤で繰り広げられるので、そこで読み進められるか否かを判断しても良いかもしれません。

こんな無茶苦茶な内容ですが抽象的な絵柄のためあまり悲惨さを感じないです。

 

▼30分ぐらいでサクッと読めるのでオススメ。 

神の子供

神の子供

 

 

  

第6位 りんたとさじ オガツカヅオ

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怖くて次のページがめくれない。ホラー漫画を読んでいて、そんな経験をしたことはありませんか?

私はこの漫画で経験しました。めちゃくちゃ怖い漫画です。

 表紙からは想像できませんが、ヘタウマ系の絵とつかみどころのない内容があいまってものすごい極怖作用を引き起こしています。

オムニバス式なのも読みやすい。特に怖いのが第一話。

 

【第一話の雑なあらすじ】

恋人の”りんた”とともに、彼の先輩の家にカレーを食べに来た”さじ”こと佐藤ジュンコ。

先輩の奥さんは今買い物に行っていて不在だという。奥さんが帰るのを待つ間、思い出話がはずむ先輩。ところが話が進んでいくうちに、

奥さんは本当に存在しているの?

先輩は正常なのか?

さっきからこたつに入っているのは誰?

 という疑問が漫画全体から溢れてきます。

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ちなみに先輩の奥さんはバラバラになって冷蔵庫に収納されているわけではありませんのでご安心を。

ストーリーの意外性も評価したい漫画です。

 

▼心霊ホラーと人間の狂気ホラーが気づかぬうちに交差している、恐ろしい一冊です。 

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス りんたとさじ (ソノラマコミックス 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス りんたとさじ (ソノラマコミックス 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

 

 

 

第5位 不成仏霊童女 花輪和一

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 ホラー界の受刑者、花輪和一先生のおどろおどろしい一冊。

怨霊や霊、怪異はあくまで結果として少し登場する程度。この本の主軸は、地獄での責め苦や罪への応報、それに至るまでの因果です。

 

【以下は雑なあらすじ】

 死んで成仏に失敗した少女が霊体となってこの世を漂い、様々な事件に遭遇する。しかし当の本人は「私は死んでませんよ!」とめっちゃポジティブ。

 

▼私的には以下の話あたりから作者のエンジンが全開になっているのを感じました。

・己の快楽のために殺人を犯した青年の、地獄での責め苦。

・死刑反対を主張する女性に起きた恐ろしい出来事。

・共依存の祖母の言いなりと化し、何の罪もない子どもを殺した男の末路。

 

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かなり酷い内容だしちょっと吐きそうになるかもしれません。スカトロ系いける人は楽に読めるかも。(いけない人のほうが多いと思いますが)

さらに物語に関係ないあとがきがめちゃくちゃ長くて電波です。

こういう作者さん(褒め言葉です)でなければ描けない漫画なのかも。

 

▼作者が実の母親を嫌っているのはわかった。

不成仏霊童女 (ホラーMコミック文庫)

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第4位 赤異本・白異本 原作/外薗昌也 絵/高港基資

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絵が異常に怖い漫画です。何というか、拒絶反応が出る絵ですよね。

先に紹介した「神の子供」は妙にコミカルな絵柄なのに対し、こちらの絵は呪われそうな雰囲気を醸し出している。

登場人物の顔芸だけで乗り切ろうとしている感も否めなくはない。

 

各話オムニバス形式で読みやすいです。先ほど絵がヤバイ的な事を書きましたが、ストーリーもだいぶ不気味に作り込んであり、真剣に読むと気持ち悪くなってくるかもしれません。流し読みがオススメ。

私的には「死んでいる人間」と「黒い数珠」がダメだった。

もう本当にダメ。

 

【以下にあらすじをざっとご紹介します。】

 

「死んでいる人間」(赤異本より)

一人の人間が壊れていく有様がじわじわ描かれています。多くの命が亡くなった事故の責任、家族の崩壊。母と弟が死に、残された父親は暴力と性のはけ口を娘に求め・・。

生きているのに死んでいる人間とはどういう事なのか?

被害者の女性の顔が最初の方と後で全くの別人になってるところもかなり怖い。

 

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このサイトで無料で公開しているので、お時間のある方は是非!

osoroshiya.com

 

 「黒い数珠」(白異本より)

金持ちの馬鹿娘がひき逃げや何やで人の命をぽんぽん奪っていくにも関わらず、黒い数珠によって守られている。誰だよこんな数珠作ったの。

有名な霊能力者のお手製らしいです。お値段は「引くぐらい高い」(登場人物のセリフ引用)。数珠が怨念の負荷に耐えきれず弾けた時でさえ、巻き込まれるのは何の関係もない人ばかりなので胸糞。

口と肛門から臓器が飛び出るってどんな交通事故だよ・・。

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▼こちらのサイトで漫画が無料公開しています。

osoroshiya.com

 ▼こちらはキンドル版。実話が元になっているらしいですが、真に実話でない事を祈ります。 持っているだけで精神的な闇を疑われそうな表紙にも注目。

赤異本

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白異本 (ニチブンコミックス)

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第3位 人造人間の怪 呪みちる

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いいね!!もう本当に好き。呪みちる先生の漫画は、綺麗で不気味で大好きです。たまに極端なエロに走ってわけわからん感じになるんですが、オチに向けてちゃんと持ち直すので大丈夫。

個人的に呪みちる先生の絵と伊藤潤二先生の絵は女の子が可愛くて好きです。しかし伊藤先生の漫画は比較的安心して読めるのに対して、呪先生の漫画は本当にひどい方向へ行くので油断ならない。

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左:呪みちる「復讐の人面疽」より 右:伊藤潤二「ある集団」より

 

【人造人間の怪:以下は雑なあらすじ】

 ある天才少女と出会った女性教諭。少女とともに人造人間を作ることになるが、やっと完成した人造人間「玉男」は人を無差別に殺し始める・・。

特に必要なさそうな部分でチ⚪︎コが出てきたりするんですが、これがまさかのオチにつながってます。オチこれか〜いて読みながらツッコんでしまった。

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▲人造人間の名前が「玉男(たまお)」っていうのも地味にツボります。

 

各話オムニバス形式で読みやすい。この作者さんは要所要所でチ○コを描く癖があるようなので、ホラー漫画に性的なメッセージを持たせたい、みたいな意図があるのかな?(すいませんたぶん考えすぎです)

 

▼下記のサイトで呪みちる先生の漫画が無料でたくさん読めます。上で紹介した「復讐の人面疽」も読めるよ!

osoroshiya.com

▼伊藤潤二先生の漫画も無料で置いてある。上でご紹介した美少女・富江が出てくる「ある集団」も無料で読めます。(前編と後編に分かれているけど同じサイト内で後編も読めます。)

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  ▼こちらはアマゾン。イラストのおしゃれな色遣いも大好き。

人造人間の怪 呪みちる初期傑作選I (第2刷)

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第2位 死と彼女とぼく 川口まどか

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泣けるホラーです。霊とか怨霊もたくさん出てくるんですけど、読んでいて胸が締め付けられるというか、切ない気持ちになります。遠藤淑子さんの漫画が好きな方はハマるはず!

 

【以下は雑なあらすじ】

霊が視える少女・ゆかりと、同じく霊を身近な存在として育った少年・松実。運命の出会いを果たした二人が迷い、怯えながらも、強く成長していく姿を描いたホラーです。花の国から来た殺戮の死者ことチューリップ王子の話がすごく切ない。

 

▼良い漫画なんですがこの人たちいきなりイチャイチャし出すので要注意。

(画像がなかったので別の単行本”死と彼女とぼく・めぐる ”より)

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  ▼チューリップ王子の話は文庫版2巻で出てきます。

死と彼女とぼく(2) (Kissコミックス)

死と彼女とぼく(2) (Kissコミックス)

 

 

 

第1位 犬神博士 丸尾末広

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 もう、この漫画何なの!?しばらく呼吸するのを忘れるほど面白いホラー漫画です。ストーリーは1話完結の式神対決がメインなんですけど、最後の方で話がつながってくる。

タイトルのとおり、主人公は犬神博士。彼の式神はその名も式王子。めちゃくちゃ怖かっこいいビジュアルです。式王子は基本無双なので安心して読めますが、たまに召喚が間に合わなくて死者が出たりする。

キラキラ系おしゃれ式神バトルは皆無の漫画です。

※以下は私の想像するキラキラ系おしゃれ式神バトル(犬神博士とは一切関係ないです)

やたらイケメンの式神(人間と鬼のハーフ)と人間の可愛い女の子がひょんなことから式神契約することになる。宿敵である”地上を地獄に変えたい鬼”とバトルするが、実は二人は母違いの兄弟。さらに人間の少女と式神の間にいつしか淡い恋心が生まれ・・。

とかそんなんはナシです。

▼人間の少女と恋するとかそんなんは無し。

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犬神博士の敵は猿っぽい化け物とか、だるま顔のおっさん式神とか、こじらせた高齢処女(しかもブラコン)とか、下半身がいろんな意味でケモノの悪魔崇拝者とかですからね。

濃いよね、メンバーが。

この人たち相手に戦うのがヒーローの式王子と彼を操る犬神博士ですが、犬神博士に至っては五十代ぐらいのおじさん、式王子ですら顔は般若だからね。キラキラさせる気なし。

昭和レトロな時代背景もこの漫画の魅力に拍車をかけています。おしゃれなようで汚い、文明開化しているようで、ならず者や浮浪者や野良犬が街にうじゃうじゃいる、そういう混沌とした雰囲気の中で、式神を操る人間の欲や野望がドロドロ渦捲いている作品です。

 

▼食傷気味にならないのは、素晴らしい画力と繊細な線画によるものが大きい。

犬神博士

犬神博士

 

 

 

おまけその1 デジモータル 二瓶勉

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私的にこの漫画もランクインさせたかったのですが、ホラーではなくダークファンタジーの部類なので今回はランク外です。

 

【以下は雑なあらすじ】

デジモータルという暗殺者が、恐怖政治を敷いている支配者とその組織、お抱えのサイコ側近を殺害していきます。デジモータルが普通に強すぎて勝負は一瞬。さんざんやばそうな雰囲気を出していたサイコ側近の双子姉妹ですら瞬殺です。

暗すぎる画面がさらにクール。

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 ▼「デジモータル」はアバラ(下)に収録されています。

ABARA (上) (ヤングジャンプコミックス)

ABARA (上) (ヤングジャンプコミックス)

 
ABARA (下) (ヤングジャンプコミックス)

ABARA (下) (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 

おまけその2 黒 奥浩哉

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奥博之先生の漫画は初期が好きでした。映画っぽい暗さのある漫画です。

こちらもダークアクション/ファンタジーの部類だと思っています。各話オムニバスなので色々詰め込まれていて楽しい。ゾンビものもあるよ。

 

 【以下は雑なあらすじ】

前世殺人鬼だった主人公が、今世では普通のおっさんとして人生を歩んでいた。しかし彼の一家が強盗殺人にあったことをきっかけに一度死亡し、バケモノとして覚醒。神から与えられた覚醒の理由は「前世で殺した300人分の命を救うこと」。

 

同じコミックスに収録されている"缶"も良かったですね。

命がけで缶蹴りするやつ。鬼に捕まったら殺されてゾンビとして再生。なぜか関西弁になります

 

▼奥浩哉先生の漫画は主人公がやたら酷い扱いを受けるパターンが多いよね。

奥浩哉短編集 黒 2 (奥浩哉短編集) (ヤングジャンプコミックス)

奥浩哉短編集 黒 2 (奥浩哉短編集) (ヤングジャンプコミックス)