ジャパニマフランス

フランス暮らしコミックエッセイと映画レビューがせめぎあっている

【カルト村の夏祭りだワッショイ!! 】ホラー映画 ミッドサマー ネタバレ感想

ミッドサマー 2019年/ アメリカ/ スウェーデン映画(147分)

監督・脚本:アリ・アスター

制作:ラース・クヌーセン/ パトリック・アンデション

出演者:フローレンス・ピュー/ ジャック・レイナー/ ウィリアム・ジャクソン・ハーパー/ ヴィルヘルム・ブロングレン

音楽:ボビー・クーリック

 

 

老齢のビョルン・アンドレセンが見たくて鑑賞しました。結果的にビョルンは出てきましたが・・かなり悲惨な最期で見るのが辛かったよぉぉぉーい

▲若き日のビョルンと老齢のビョルン(ビョルン言いたいだけ)。

 

 

【▼以下は映画の雑なネタバレと感想です。先に映画を観てから読んでね!】

 

主人公は女子大生のダニー。冒頭でダニーの妹と両親がガス心中します。

 

いきなりヘビーな展開ですが、ダニーの彼氏・クリスチャンが心の支えになり、ダニーは絶望の淵からなんとか回復。

 

クリスチャンの友人・マークが、「はやくダニーと別れろよ」とか「そのへんのウェイトレスを孕ませろ」とか言うのでキモイ。この死亡フラグが立ちまくっている友人物語中盤で死亡します( ;∀;)ヤッパリ

(しかも顔面の皮を剥がされてサイコな装飾をほどこされる)

 

ダニーはクリスチャンとその友人3人(マーク、ペレ、ジョッシュ)とともに、スウェーデンの夏至祭に参加することに。クリスチャンの友人、ペレの故郷なんだとか。

 

実はこのペレがサイコ村の手先で、若い男女を都会から連れてくるのが目的でした。

ラストシーンではちゃっかりその功績を称えられているペレ。

 

物語に関係ないんですけど、出演者達が全体的にありのままというか、全然絞ってない体型でオフ感あってすごいリアルです。

 

スウェーデンの村、ヘルシングランドにたどり着いた一行。今会ったばかりなのに普通に麻薬を勧めてくるペレの旧友たち。ダニーには「よかったらマッシュルームティーもあるよ」とかいらん気遣いをみせる。 

金髪碧眼率高い村なのでどこのアーミッシュかと思う。

さらに村のおじさんが急に「巨人ユミルを称える」とか言いだすから本当にどこの進撃なのよ?ってなります。

 

村の中を散歩していると、四コマまんがふうの創作物を見つけるダニー。ちょっとヘンリー・ダーガー氏の作風に似ている。この創作物は、のちに起こるクリスチャンの受難(自分の飲食物だけに異物を混入させられる)を表しています。

▲右端のコマはなんだよ?おまえ・・ふざけんなよ・・

 

【▼なぜかヘンリー・ダーガー氏(精神病の画家)の作風を思い出しました。】

画像はamazonからお借りしています。



それでまぁ、夏至祭りのイベントがあるってことで見に行くダニーたち。イベントでは最年長の老人二名が崖からダイブします。どんなイベントやねん。

 

72歳になったら崖ダイブで命を終了せなあかんらしい(笑)←笑ってる場合じゃない。

 

最初にダイブしたおばあさんは即死。飛び降りで顔面着地の場合こんななるよって絵面があるので注意です。

 

ビョルンはダイブしたものの即死に失敗。足着地だったのでかなり痛いことになりますが、間髪入れず村人が頭を槌(?)的なもので粉砕します。

 

当然パニック状態におちいるダニー他、都会からやってきたゲストたち。

 

しかし村人に「これは大いなる死よ」とか言って説得される。

 

説得されている間にぐちゃぐちゃになった遺体がグリルみたいなので焼かれ出すのできっつい。こんなに絵面がキツいホラー映画は久しぶりです。

 

そのあとゲストたちが次々に姿を消します。ゲストの一人、サイモンが消えたあと肉のタルトを作る村の女性たち。超絶不穏なシーン。

引き続きサイモンの彼女・コニーもいなくなる。肉のタルトから陰毛があぁああオェ

 

これは殺されたコニーの陰毛ではなく、クリスチャンを密かに想う村の女性の陰毛です。

恋のおまじない的なものとして、クリスチャンのタルトだけに自分の陰毛を混入させたのでした ☆*.・(*ゝ∀・*)ノ 

そしてコイツはたぶんクリスチャンの飲みものにも自分の経血入れてます。

 

▼クリスチャンの飲み物だけ色が濃い・・ような・・?(左から3番目)

 

映画のあらすじには関係ないけど、これ系の卑劣行為は本当に気持ち悪いよね。

 

  • 好きな人のリコーダーをこっそり吹くとか
  • 職場の女子の飲みものに精液混ぜるとか
  • バレンタインの手作りチョコに経血まぜるとか 

 

自分的には完全に犯罪行為です。

恐るべしアリ・アスター監督のシナリオ。鑑賞者に猛烈な嫌悪感を植え付けます

 

夏至祭も中盤になってくると、どんどんゲストたちが生贄用に殺害されていきます。殺害方法が槌による一撃とか皮剥ぎ、気管露出とかバラエティに飛んでいる。

 

そして事件が起こることと並行して、クリスチャンが地味にクソ野郎の本性を小出しにしてきます。

一見人当たり良さそうだけど自分の利益しか考えていない男という印象です。

 

村のダンスイベントに参加したダニーは、優勝してメイクイーンになります。

メイクイーンになると人身御供の犠牲者を選べるんだってね。ダニーが選んだのは彼氏のクリスチャン!!

 

ダニーは、クリスチャンが村の女性の誘いを断ることができず、性行為に及んだ場面を目撃していたのでした。

 

個人の性的嗜好によりますが、私的に寝取られは精神がやられる。しかも村ぐるみで寝取らせようとしてくるから怖い。

 

さらにクリスチャンと村の女性の性行為のシーンがガチっぽくて吐きそうになります。

▲google先生に「あのシーン本当にやってるよね?」って聞いた人がわりといるっぽい。だって本当にリアルなんだよ!?

 

人が死ぬシーンもそうですがえげつないというかグロテスクな映画です。

男女ともにマッパ率も高め。

 

生贄に使われる遺体が総じて奇怪なデコレーションをほどこされているのも気持ち悪い。

 

さて、ダニーによって生贄に選ばれたクリスチャンは最終的に中身を抜いたクマに入れられ、リアル着ぐるみ状態で火炙りになります。

 

▲くまさんに入れられるクリスチャン。

 

ラストシーン。生贄小屋に火がつけられ、みるみる炎に包まれていきます。

ここで村人一同大爆笑からのコンテンポラリーダンス披露が意味不明すぎて狂気です。

 

主人公は満面の笑みで暗転。

 

 

余談ですが、劇中でペレが「僕の両親は炎に包まれて死んだ、でも喪失感や悲しみはなかったよ?」みたいなことを聞いてもいないのに喋るんだよね。

今思えばペレ両親の死因はこの生贄古屋丸焼きなんじゃないか。

 

この映画は胸糞で救いがないうえ、カルト村内で事件が完結してしまっているのでもう一度見る気力はないです。

遺体の装飾の気味悪さとか、カルト教団の盲信的な狂気がヘレディタリーぽいと思ったら同じ監督なんだね。

 

この方が描く静かな狂気集団は本当に怖い。

 

▼本当に気持ち悪いし胸糞悪いしいろんな意味で怖い映画。お時間がある方はぜひ。

ミッドサマー 豪華版2枚組 [Blu-ray]

 

▼超絶不気味映画・ヘレディタリー。わたしの感想はこちら。

www.japanimafrance.com

 

▼癖になる作風の作家さんです。よく見ると色々と怖いんですけど、オススメ。

 

【▼クリスマスプレゼントにいかがですか(なお同じデザインのポスターもある模様)。】

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【圧倒的ワタシカンケイナイを発動させる人々】ホラー小説 紗央里ちゃんの家 ネタバレ感想

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紗央里ちゃんの家/ 矢部崇氏著書

 

【あらすじ】

毎年いとこの紗央里ちゃん宅に滞在する”ぼく”と父、母、姉。でもその年はおかしなことばかりだった。例えば滞在中ずっと紗央里ちゃんが家にいないこと。家の中が異常に生臭いこと。そして紗央里ちゃんのおじさんとおばさんが何かを隠していることー。

第13回ホラー小説大賞長編賞作。

 

↓ここから「紗央里ちゃんの家」雑なネタバレと感想です。

 

全体的に血生臭い小説なんですけど、その原因を誰も解決しようとしないのでいつまでも血生臭さを垂れ流している感じの話です。

 

前提として紗央里ちゃんの家で殺人が行われます。

そして被害者の祖母は体をバラバラにされた挙句、家中のいろんなところに体の一部分を隠されます。

それが指だったり、足だったり、腸だったりするわけです。

 

人間の指とか足、腸などが家中に隠されています。

 

 

主人公の少年(紗央里ちゃんのいとこ)は紗央里ちゃん不在の家に宿泊した際、そのバラバラ死体を少しづつ見つけるのですが、

「証拠を集めて警察に持って行こう!」

とかではなく、なんとなく見つけて手元に置いておくのです。

 

なので結局何も解決せずに終わる(笑)。

 

どうやら紗央里ちゃんの両親が犯人ぽいのですが、誰もそのことについて追求しない。主人公の少年に至っては紗央里ちゃんのお母さん(以下紗央里母)に包丁で攻撃されても警察に行かず普通に帰宅します。

 

しかもしょっぱなから紗央里母が全身血ぬれの状態で登場します。

完全にこの人が犯人なんですけど、誰も「何も特別なことは起こっていないふり」をする。

紗央里母が死臭漂う屋内で「大量の魚を捌いていただけだ」と言えばみんな

あぁ〜魚ね〜

となるし、紗央里ちゃん両親の会話がすごく変であろうと誰も突っ込みません。(夕食に虫を食べているだの、一日中腹筋しなきゃいけないから忙しいだの)

 

本作で怖いのは、どこまでも他人に無関心な登場人物たちです。

ここで言う他人とは血縁者以外の人間と言う意味ではなく、俺か俺以外の人間かを指します。

【▼おれか、おれ以外か】

フランスでは茶道、寿司、ローランド???

 

要するに自分以外の人間に起こることはすべて他人事のように扱う人たちのことです。それが怖い。

 

主人公の少年とその家族は何が起きても特に響かない様子だし、唯一まともそうなのは紗央里ちゃんなんですが、本作では彼女の存在が圧倒的マイノリティなため、あたかも彼女以外の人の振る舞いが正解かのような雰囲気にのまれます。

 

この気持ち悪い雰囲気、お分かりいただけますでしょうか。

殺人と一緒にできないんですが、例えば

 

ー 痴漢されている人がいてその周囲で気づいている人がいるんだけど、正直自分には関係ないし痴漢に注意して逆上されたら怖いし、なんなら痴漢プレイかもしれないし面倒に巻き込まれるのは嫌なので見て見ぬフリを決め込む ー

 

とか、

 

ー 海外のスタバで明らかにアジア人が白人店員に差別的順番飛ばしされているのに周りの人は何も言わず、あまつさえ順番飛ばしされた人の後ろの人は一切興味ないフリをして、ふっつーに店員に自分のラテを注文するー

 

 

とか、そう言った道徳的におかしいことが大多数、みたいな感じです。(例えが長い上に分かりにくかったらすいません)

 

一言で言うと

”とりあえず何にでも無関心、なんなら自分のことでさえも虚無”という人々が、とあるサイコパス一家に関わってしまったけど持ち前のワタシカンケイナイを発動させて殺されることなく家を出られた。しかし事件は解決していない。

 

っていう胸クソ悪さを前面に押し出したお話でした。

 

【▼今ならamazon unlimited読み放題で読めます。(2021/10月の情報です)】

 

【▼何度もすいませんが「俺か、俺以外か」です。】

 

【▼フランスでは茶道、寿司、ローランドのテロップが気になって仕方がない方へ。】


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田舎では車の免許がないと詰む@フランス

 

車がないとなんもできねえ

自分の世界がすごく狭いことを実感させられる。こんにちは車の免許を持っていないミロです。

フランスの都市部からオートサヴォワの田舎町に引っ越して来て、もうすぐ2年になります。

 

▼フランスのこの辺がオートサヴォワだよ。個人的には日本の長野県白馬村(なぜにピンポイント)と似た気候だと思っている。

要するに寒い。



11月下旬の今、タイトルの通り「田舎では車の免許がないと詰む問題」に直面しております。今回はこの問題を考察し解決する糸口を探りたいと思います。

 

【目次 田舎では車の免許がないと詰む問題の考察】

 

 

★田舎では車の免許がないと詰む問題その1 孤独だ

 

シンプルに孤独。

都会の人混みで多種多様な選択肢がある中での孤独ではなくて、本当にまわりになんもない孤独なんだよね。

 

自然は豊富だけども。牛とか馬とか動物さんがいるけどもさ。

 

一年ぐらい住んでいると動物も背景の一部と化してきて、なんかフリーテレビを見ている気分になる。

家族がいるから会話はしますが、たぶん独り身だったら下手すると一言も言葉を発さない日とか普通にあるよ。

 

家族がいなければおそらく一言も言葉を発さないであろう日々。



★田舎では車の免許がないと詰む問題その2 何もかもが遠おゥぃい〜

 

家から一番近い商店がパン屋なんですけど、徒歩30分の距離。しかも片道だぜ?

パン屋行くのにどんだけ歩くねん。

買ったパンのカロリーをちょうど消費する距離の徒歩

 

我が子の幼稚園が奇跡的に近くて徒歩15分なんですけど、近道できる森を通ればの話。

近道の森を通らなければ普通に徒歩40分ぐらいかかる。

さっきからいちいち徒歩に換算しすぎやろ自分。 

 

なのでこの地方に住む方は皆さん車必須です。車がなければどこへも行けない。

学校の送迎も無理だし、子どもに付き添って図書館や習い事にも行けない。当然仕事にも行けない。

電動自転車で仕事場まで通う猛者もいますが、雪がものすごく降る季節になると車に切り替える方がほとんどです。

この状況で私は免許を持っていないので、もう本当に困っています。

自動車学校に通い出したのですが、壊滅的に運転センスがないので免許を取れる気がしない。

どこでもドアの開発を急いでほしい。

 

 

★田舎では車の免許がないと詰む問題その3 自然の脅威がすぐそこ感

 

さっき我が子の幼稚園送迎にを通過すると書きましたが、このが結構厄介です。

森・・・。

 

森:「何回森って言うねん・・・?」

 

引っ越してきた当初は

「うちの近くに素敵な森があって、毎日森を通過して学校に行くなんて・・子どもの知的好奇心が満たされそう♡」とか脳内お花畑だったんですけど

 

一年も経つと新鮮味はなくなり、森は「通過すると疲れる場所」という認識になりました。

通過するまでにいろいろな障害物(多すぎる落ち葉やぬかるみ、虫など)があるので、地味にしんどい。

 

リスさんも最初は見つけると「可愛い♡」て大興奮だったんですけど、今では

危険なげっ歯類がいる・・という認識です。

どんぐりとか投げてくるし。

 

▼自分で隠したどんぐりのありかを忘れてまた新たにどんぐりを収集するやつら・リス。

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森はなるべく通りたくない。週末の天気の良い日にハイキングで森に行くとかならいいんですけど、毎日はちょっと嫌だ。

しかも最近「アジアの蜂注意」の看板が森に立ってるの見つけた。えぇ〜。

画像はapivigi.comからお借りしています。



そして私が住む地方はアルプスの山々が近いせいか11月下旬から気温は3度程度まで下がり、濃霧が朝晩立ち込め、冬はすんごい雪が降る。

猛吹雪の中で子どもの幼稚園送迎とかサバイバルすぎる。

 

すいません今回は愚痴ばかりです。言うてもだいたいいつも愚痴ってますが。

 

★田舎では車の免許がないと詰む問題の対策

 

うん、もう免許取ろう!

 

それしかないよね。知ってた。

 

うだうだと何もねぇ〜とか無理〜とか言ってきましたが、免許を取れば問題解決する。

電動キックボードも買ってみたけど雪と雨には無力。

私は運転すること自体が怖いのですが、毎日通るコースを決めて練習するしかないです。

 

峠とか攻めなくてもよい安全に運転すればOK。

 

最近フランスでは14歳から運転できるというオモチャみたいな車(シトロエン・アミ)も販売されていますし。雨風がしのげればいいのでとりあえず免許取ろう。

見た目完全にオモチャですがわりと普通に走行しています。

 

孤独問題に至っては、もう免許とってから考えます(雑)。

たぶん免許を取ると仕事が選べたり、行動範囲が広がったりするので自ずと解決する気がします。【完】

 

 

【怖い!グロい!気持ち悪い!!】秋の夜長におすすめのホラー漫画7選

 

 

こんにちは、ミロです。フランスで地味に暮らしています。

みなさま今年のハロウィンはどのようにお過ごしでしょうか。

 

私はぁ〜〜怖マンガ読むかなぁ〜〜やっぱりぃいーー

(すいませんテンションがおかしいです。)

 

今回は秋の夜長に読みたい!怖い&グロい&気持ち悪いマンガのご紹介です。

心霊、人コワ、不条理、暴力、意味不明・・などいろいろな恐怖を詰め込んだ珠玉の漫画たちをぜひご堪能ください!

 

【目次】

 

 

 

1. 僕が死ぬだけの百物語 的野アンジ 

 

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まさひろ!!って言われましても・・。(第一話 つれびと より)



第一話「つれびと」

ある夜、牛乳を買いに外に出て行った彼女。彼女はなかなか帰ってこない。男は気にしつつも寝る支度をしていると、いつのまにか風呂場に彼女がいて・・。

 

一話完結のオムニバス式ホラー漫画です。

”ユウマくん”が自室で読者にただただ怖い話をしていく漫画ですが、短編ながらどの話も完成度が高い。とくに一話目の心霊話が絵柄と相まってかなりゾッとします。

 

個人的には第三話の「ねんどマン」が怖面白くて好き。

 

どの話も不気味さと不可思議が同居した、淡々とした雰囲気になっています。

 

 

 

 

2. きりきりぎったん 三条友美 恐怖作品集 三条友美 

 

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画像は第一話「きりきりぎったん」より



第一話「きりきりぎったん」

捨てられていたマネキンを「きりきりぎったん様」と崇める少女たちのグループ。何者かによってグループの女子が一人また一人と殺されていく。事件の最中、彼女たちはきりきりぎったん様の呪いだと噂するようになるが・・。

 

昭和テイストのエログロ短編ホラー漫画です。

とにかくきりきりぎったん様のビジュアルが猛烈に気持ち悪い。漫画家さんが描きたいものを描いているんだろうなぁーという印象。

 

表題のほかいくつか短編が入っていますが、どの話も随所にグロエロが頻出します

 

隙あらばエログロに絡めたい感じなので、ストーリーはあってないようなものです。トンデモ展開で終了すること多し。

「こういうジャンルなんだ」と思って読んだ方が楽しめるかもしれません。

 

【▼ホラーMといえば平成のホラー全盛期に流行った雑誌・・。意味不明なエログロが好きな方はぜひ。】

 

 

 

3. 座敷女 望月峯太郎 

 

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画像はamazonからお借りしています

 

望月峯太郎氏による、言わずと知れた超不気味理不尽漫画、座敷女。人間が怖い系の漫画です。

 

口裂け女がストーカー化した感じの怪女が出てきます。

 

ある大学生男子の住むアパート。隣のインターホンが毎晩うるさいことに堪りかね、「そこずっと留守ですよ」と顔を出してしまったが最後、座敷女にロックオンされる話です。

 

最初の方こそ、大学の仲間と一緒に座敷女を撃退するんですが、だんだん勢いがなくなってきます。そして最終的に主人公には理不尽で恐ろしいラストシーンが待っている。

 

座敷女が手書きした不気味な手紙とか、繋がっていない受話器相手に喋り続ける場面とか、本当に怖い漫画です。

 

【▼フランスのホラー映画「À l'intérieur(屋内)」の邦画タイトルが「屋敷女」なんですが、邦画タイトルをつけた方はこの漫画に影響されたのではなかろうか。】

 

【▼同じ作者によるバイオレンス漫画。ストーカー化したおじさんがめちゃくちゃ気持ち悪いので、怖いもの見たさで読んでほしい。】

 

 

4. 恐怖の黄金風呂 金風呂タロウ

 

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第4巻「トーテムポール」より

第四巻目「トーテムポール」

撤去すると呪われると噂されているトーテムポール。依頼を請け負った業者の男は、そのトーテムポールを切り倒す前に恐ろしい幻覚を見る。そしてその夜惨劇が起きて・・。

 

kindle版で今のところ六巻まで出ています。

と言っても一巻につき14ページほどの短編が3〜4話収録されているだけなので、あまりお得感は無いかも。

 

とにかく終始意味不明でグロテスクな話がいくつも続きます。とくに落ちがないものも多く、不気味なままゆっくりフェードアウトしていく。

 

あと、なんだろう、絵がすごく気持ち悪いんだよね(褒めてます)。

 

異様な点描画が画面いっぱいに広がっていてめまいがする。この不気味な絵でストーリーの意味不明さが補正されている感じです。

 

【▼オマエ誰やねーん!全巻表紙が禍々しい。】

 

 

5. 走馬灯株式会社

 

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第一話「杉浦克己・43歳 全編」より

第一話「杉浦克己・43歳 全編」

不倫の代償に妻子を失った男。突如目の前に現れた「走馬灯株式会社」に入ってみると、そこには過去の自分を詳細に写す映像がテレビ画面一杯に広がっていた・・。

 

菅原敬太氏による全10巻のホラーミステリー漫画。ホラー漫画と書きましたがヒューマンドラマ系なので、ホラー初心者の方でも読みやすいと思います。

 

ただ幽霊や人コワ、理不尽な暴力などあらゆる意味でゾッとさせられる話が盛り沢山ですので、元気な時に読んでください。

 

一話完結型の漫画です。読み始めると時間が解けるので注意。

 

 

 

 

6. 惨殺半島赤目村 武富健治

 

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画像は惨殺半島赤目村・第二巻より。

 

人口数百名の小さな島、赤目村に唯一の医者として赴任してきた三沢勇人(はやと)。開発組と保守組二つの勢力が対立する中、村を挙げての祭りが開催されることになる。しかし日を追うごとに異様な事件が立て続けに起こり・・。

意図せず事件に巻き込まれていく勇人は生き残れるのか。

 

全二巻。閉鎖された村で惨殺事件がおきるのですが、横溝正史の小説が好きな方ならハマる雰囲気の漫画です。

 

一巻は村の不穏さや謎解き要素などが多め。二巻からは怒涛の惨殺祭りが展開されます。

いきなり村民皆殺し方向に舵を切るので、ミステリー小説を読んでいたら急にB級ホラー映画が始まった、みたいな錯覚に陥る。

 

特に変態教師が都井睦雄ばりに覚醒するシーン、作者はこれが描きたかっただけでは…と訝しんでしまいます。

 

あとは、あとがきで作者自身が書いていますが、未成年の見苦しいディープキスシーンがあります。こんなにも気持ち悪いキスシーンをラストに持ってくるあたり、この作者の才能を感じる。 

 

劇画っぽい絵がおどろおどろしく良い味を出しているので、ぜひ読んでみてください!

 

【▼とくにストーリーに必要なさげにも関わらず下痢的な排便シーンがあるので注意です。

 

 

 

7. 狐筋の一族 武富健治

 

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画像は「おっとい嫁じょ」より

 

第四話「おっとい嫁じょ」

好きになった女性に振り向いてもらえない男。兄たちに相談すると、「それなら”おっとい”すればいい」と助言される。

犯罪行為を時代錯誤な伝統と履き違えたすえに起きる悲劇を描く

 

またまた武富健治氏による、一話完結の短編集です。

日本の陰惨な因習とか、気味の悪い未解決事件などに興味のある方はぜひ。

 

私はかの有名な”おっとい嫁じょ”が読みたかったので購入しましたが、竹富氏の手腕により、かなりショッキングな内容に仕上がっています。

 

近年まで存在したであろうしきたりと称した蛮行は本当に恐ろしいし、今でも日本のどこかで存在するような気がしてなりません。

 

【▼文章が多めなので目がチカチカするかも。まずは試し読みをオススメします!】

 

 

【▼武富氏による”死と暴力編”もなかなか読みごたえがあってオススメ。】

 

 

と言うことで怖い!グロい!気持ち悪い!!ホラー漫画7選。いかがでしたでしょうか。

 

今回は昭和っぽい雰囲気の漫画が全体を占めています。

個人的に陰惨な演出や描写の細かさなどで恐怖心をあおるテイストが好みなのでこんな選書となりました。

 

この漫画もなかなか怖気持ち悪いよ!など、みなさまのお勧めがありましたらぜひ教えてください。私が喜びます。【完】

 

【グッチャネしたい】ホラースプラッター小説 粘膜人間 ネタバレ感想【飴村行】

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【▼主なあらすじ】

カッパ三兄弟と最強の男子小学生の戦いをグロテスクに描いた飴村行のデビュー作。

閉鎖的な田舎の村、妖怪と人間の友情、グッチャネ、豚嫁折檻、拷問用幻覚剤”髑髏(どくろ)”・・。複雑に絡み合う人間の業が、さらなる凄惨な事件を呼ぶ。

第15回日本ホラー小説大賞長編受賞作。

 

 

【▼以下は雑なネタバレ感想です。先に小説を読んでからネタバレを見てね!】

 

かの有名な「グッチャネ」戦慄の意味不明ワードとして一躍名を馳せた、飴村行氏によるエログロホラー小説です。

言葉の意味はわからないけど、なんとなくグッチャネしたくない。グッチャネしたら死ぬ気がする。

しかもグッチャネする相手は河童です。

 

【▼黄桜のCMみたいなきれいな河童ではなくて、】

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【▼コッチのほうです。】

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画像はyoutubeよりお借りしています。

 

三章から成るこの小説、第一章はカッパ三兄弟が村人から殺害依頼を請け負う場面から始まります。

このカッパたちがもう怖い。ゆるキャラ的な感じじゃなくて、リアルで尻子玉を抜いてきそう。

しかも妖怪特有の怪力の持ち主で、かつ性欲旺盛。

 

カッパたちはDTでもあって、性行為に異常な興味があります。殺害依頼を請け負う代わりグッチャネする相手をあてがってもらうことになります。

 

カッパ三兄弟の標的は最強の小学生・雷太。

 

雷太は身長195cmの体軀で、大人をも軽々と半殺しにする暴力風雲児。キレると見境のない雷太は村人に恐れられています。しかし性欲に支配されていないだけカッパよりマシとも言える。

 

【↓私の中では雷太のビジュアルは完全に花園垣です。(浦安鉄筋家族より)】

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画像はamazonさんよりお借りしています。

不意を突かれたにもかかわらず雷太はカッパ次男とカッパ三男を返り討ちにします。自らも脳が飛び出る(?)ほどの重傷を負いますが根性で生還。

その後雷太とカッパ長男の間に友情が芽生えますが、二人はお互いが宿敵であることをこの時点では知りません。

 

第二章では、女学生が非国民の烙印を押され日本軍に拷問にあうシーンがあります。「髑髏(どくろ)」と言う幻覚剤を飲まされ、幻想の中でリアルに処刑されてしまうのです。

 

最初に処刑された女学生は首チョンパの刑だったのですが、正直これが一番マシ。

斬首した断面から昼食で食べた蕎麦が出てくるという謎現象が起きて嫌な気分になりますが、処刑レベルで言えば前座です。

 

二番目に処刑される女学生はかなり悲惨なめに遭います。刑を告げる男が

「まむしっ!」と叫んだときの不穏さよ。まむして。

 

串刺しの刑の俗称なんだって。ホラー作家はなぜか串刺しが好きだよね。

 

串刺し描写では右に出るものがない友成純一氏著書の獣儀式ですが、飴村氏の串刺し描写もなかなか気合が入っています。肛門から槍がぶちぶち入ってくるのでグロ苦手な方は注意。

そしてここでもやはり昼食の蕎麦が口外に出てきます。

 

とりあえず体内から蕎麦が出てきたら優勝、みたいな雰囲気です。

 

【▼躍動感あふれる串刺しの刑が読みたい方はコチラ!私の感想はこんな感じ。】

www.japanimafrance.com

 

 

第三章の豚嫁折檻においては、もう「こんな性癖があるんだ〜」ぐらいに留めておきます。

しかしこの事件が雷太暴走の根底にあるものとなり、さらに壮大なラストシーンへと向かいます。

 

ちなみにこの小説は雷太とカッパ長男がお互いを宿敵と知り、相対する場面で終わります。

 

息つく暇もないほど登場人物たちの業を目の当たりにさせられる小説ですが、読後感は意外に良い。

登場する人物たちがほぼ全員と言っていいほど邪悪なので、誰が誰によって血祭りにあげられても特に胸が痛まないからかもしれません。

 

無駄にリアルな飴村氏の文章は読みやすく、かつ話の展開もスピーディー。最初から最後まで血生臭い場面が続きますが、さらっと読めてしまいます。

オススメです。

 

【▼グロファンタジーというジャンルがあるならそれに相当する小説。3時間ぐらいお時間がある方はぜひ。】

 

▼粘膜シリーズってなんだよ!個人的にはデビュー作の粘膜人間が一番好きです。】