1999年/日本 115分
監督:三池崇史
製作:福島聡司
音楽:遠藤浩二
原作:村上龍
出演者:石橋凌/ 椎名英姫/ 松田美由紀/ 大杉漣/ 石橋蓮司/ 國村隼
【あらすじ】
数年前に妻を亡くした青山(石橋凌)。仕事で新人女優のオーディションの審査を務めた青山は、そこで出会った美女・麻美(椎名英姫)に一目惚れする。次第に距離が縮まった二人は、つき合うようになるが・・。
【以下映画のネタバレと感想。読む前に映画を観たほうがたぶん楽しめます。】
めっちゃ怖いです。心霊の怖さではなくて、キチ○イ的な怖さ。映画「ミザリー」が苦手な方はお気をつけ下さい。ちょっと吐きそうになるかもしれません。
主演女優の椎名英姫さん演じる麻美の私服が、あり得ないほどダサい。やたらでかい真っ赤なコートを羽織ってるんですが、このファッションでデートに現れた時点でもう地雷です。
ミステリアスな麻美に惹かれ、関係を持つ青山(石橋凌)。麻美は終止蚊の鳴くような声で喋るので聞き取りづらい。ただの大人しい人とは違ってなんか怖いんですよ・・雰囲気が。
懐かしの黒電話の前でひたすら電話が鳴るのを待つ麻美。首がありえないほど垂れて、うなだれている。乙女が一人で住む部屋ちゃうやろとツッコみたくなる昭和なアパートで、彼女のそばには謎のズタ袋があります。
【↓このインテリア・・怖すぎる・・。】
実はこのズタ袋の中にはパンイチ(しかも白ブリーフ)の大杉蓮扮する音楽ディレクターが収納されており、指三本に舌、耳と足首を切り取られた状態で飼われているんです。
器に盛られた麻美のゲ○をペットのようにむさぼるシーンはもう・・「ひええ〜」((((;゚;Д;゚;))))カタカタってなります。このシーンで軽くもどしそうになりました。おぞましいっこういうときに使う言葉なんだね!
で、その悪夢とも現実ともつかないシーンを見て大ショックの青山なんですが、目が覚めてからが本当の地獄の始まりです。
麻美に家に侵入されたことを知った時すでに遅し、体は薬で動かず、痛覚だけは生きている状態。飼い犬は既に麻美によって殺されています。この犬の死に顔がまたリアルに怖い。レザーのエプロンに身を包んだ麻美は糸のこみたいなワイヤーを使い、「足が無ければどこへも行けないでしょ?」とニコニコしながら青山の足首をキリキリキリキリ・・・と切断していきます。
【↓本人もこんな性格なのかな?と誤解してしまうほど自然な演技の椎名英姫さん。】
実際はキリキリっていうよりゴリゴリ?遠慮なく骨ごと切っていきます。人って本当に痛いとこんな反応になるのかな・・。残虐なシーンがやたら長く感じました。石橋凌さんの演技がまた壮絶。
自分への愛情を確かめるためという謎思考で、これまでも自分に近づく男達を同じ方法で”愛して”きた麻美。
青山がもう片方の足首も切られそうになったとき、青山の息子が帰宅!地獄タイムやっと終わった!?でも息子逃げてくれー!!と手に汗握っていると意外に強い息子、「なんだよオマエ!!」と麻美を突き飛ばします。
麻美あえなく転落死。階段から勢いよく転がり、首の骨を折ったっぽい。動かなくなりますが、口元はまだなんかブツブツ喋ってる。こ・・怖い・・!!
ちなみに毎回出演映画で個性的な死に方を見せてくれる石橋蓮司さんは、麻美により糸のこワイヤーで首チョンパされるおじさん役でした。青山(石橋凌さん)の生き地獄に比べたらかなり優しいと思います。
大杉蓮さんは・・日活ロマンポルノ時代の活躍を知っているためか、おぞましい姿になっても「大杉さんなら大丈夫だよね!!」と楽観的に観ていられました。
恐いもの見たさで観てみたい!でも痛いのはイヤ!!という方、映画鑑賞では禁じ手かもしれませんが音を消して観ることをおススメします。
【↓買ったら呪われそうなぐらい黒い内容の映画です。】
【↓話の通じない知能犯てほんとに怖いですよね・・。ぜひ夜中に布団をかぶって読んでください。(個人的には夕方の4時半ぐらいに台所で読んでも怖いです。)】