今回ご紹介する友成純一氏の小説「獣儀式 狂鬼降臨」は超エログロスプラッター小説です。
生きている人 体の破壊描写、特にリョナと呼ばれるジャンルが苦手な方はご注意ください。これ系を一度は読んでおかないといけない、みたいな変な使命感に駆られている方は、目だけで読むことをオススメします。脳で読まなければ読了できますので頑張ってください。
以下雑なネタバレです。
プロローグ
ある日突然地獄の蓋が開き、地獄の極卒たちが地上にわらわら出てくる。律儀な彼らは地上でも地獄の仕事を続けた結果、街は死の世界と化す。
一人の女性が鬼に見つかり血祭りになる。両手と片足をもがれて、さらにお腹を踏み潰されるのでいろんなものが口や肛門から出てきます。この辺の描写がいちいち長い。
第1話 洋子
高校生の洋子は二人の男友達とともに、地下に隠れ鬼の魔の手から生きながらえていた。男友達らと毎日性 交しているにも関わらず、洋子はさらなる刺激を求めている。
鬼に見つかった3人は、街路樹に団子状に串刺しにされているシ体を目撃する。まずは男子の一人が串刺しにされる。この時何故か洋子は杭が口から飛び出ている男子の顔に自分の性器をこすりつける。鬼は意外と黙認してくれます。
もう一人は気が触れてはしゃぎだしたので鬼に殴りコロされる。洋子も御多分にもれず串刺しにされるがちょっと嬉しそう。今まさに杭が体を貫こうとしているのに、前からじゃなくてお尻からがいいと葛藤する洋子。そして笑いながら杭に貫かれる。性的欲求が満たされると同時にし亡。
第2話 康治
田舎に住む、いじめられっ子の康治。この世の全てを憎んでいて、生き物の死骸に異常な興味を持っている。彼は凄惨な地獄風景に勃起するような変態であるがゆえ生き延び、最後の方で屍肉を喰らいつつシ姦する妖怪になる。
田舎に降臨した鬼達は学校を人間飼育施設として魔改造し、人間をブロイラーのように出荷して食べる。地上に降りたため食欲・性欲・睡眠欲の三大欲を得たらしい。
恐慌状態に陥った人間達によって少女が輪カンされたり、出荷予定の人々が人 肉により肥え太らされたり、いろいろと酷い。
第3話 おれ
地獄の鬼たちに支配された東京で、鬼ごっこを始める若者たち。リアル鬼ごっこです。ただし見つかると頭を割られたり、内臓を取り出されたりと凄惨なお仕置きが待っている。
以前は山で暮らしていた"おれ"。友人の妹がカルトなやつらに子 宮を取り出されて惨サツされたので街に出て鬼ごっこをすることになる。本当、なんでそうなった。”おれ”はこのあとなぜか鬼になります。
第4話 恐介
ある女性が餓鬼に膣内部を掻き乱されたり精液で下半身を溶かされたりしてしまう怖い。仲間の男は手足をもがれて自分の内臓を口に詰まらせている状態。この二人の友人である恐介、「二人を無限の苦しみから救いたい」という情け心から、二人を食べます。カオスとしか言いようのない話の流れですが、本当にこんな感じです。
第5話 卑弥呼
鬼の目を逃れた村があり、そこに君臨する卑弥呼という神通力を持った女性。異常な性欲と自己顕示欲があり、永田洋子ばりにカップルや女性を血 祭りに上げていく。
「歯抜きの刑は、歯を抜いて終わりではない。抜いた歯を相手の頭頂部に卍の形に埋め込むのだ」って。まんじて。
卑弥呼は17歳の設定なのに「鬼に供物を捧げるのじゃ!」みたいな喋り方をするのも気になって話に集中できない。
全編通して「バタ狂う」っていう謎表現が出てくるんですけど、初めて聞いたわりになぜか想像できる。異様に怖面白い表現ですよね?
それから「血曼荼羅」っていう真面目なんだかウケ狙いなんだかわからない表現も頻出します。
最後の方で鬼たちが人間のシ体でピラミッドを作ったり、人間たちの鬼に対する恨みの念が強大になって巨大な塊になって転がってきたりする。最終的に世界が灰色になってENDです。
▼興味があり且つすごく暇な時間がある人は読んでみてね!私は買ったことを後悔しつつあります。
▼サイコサスペンスの中の微グロ具合がちょうど良い作品。岡村孝子への熱い風評被害と叙述トリックを存分に楽しんでください。
▼ちなみに上記作品の私の感想はこんな感じです。