2013年 / 日本映画
監督・脚本・編集:是枝裕和
製作:亀山千広、畠中達郎、依田翼
音楽:松本淳一、森敬、松原毅
撮影:瀧本幹也
キャスト/ 野々宮良多(福山雅治)/ 野々宮みどり(尾野真千子)/野々宮慶多
(二宮慶多) /斎木ゆかり(真木よう子)/ 斎木雄大(リリー・フランキー)/ 斎木琉晴(黄升炫)/鈴本悟(田中哲司)/上山一至(國村隼)/石関里子(樹木希林)/野々宮良輔(夏八木勲)
【あらすじ】
野々宮良多(福山雅治)は高級マンションに住むエリート建築家。妻のみどり(尾野真千子)、息子の慶多(二宮慶多)とともに三人で平和に暮らしている。気が優しくおっとりした慶多の性格を心配するも、お受験には無事合格。良多の生活は順風満帆かに見えた。慶多が生まれた病院から呼び出され、取り違えの事実を聞くまでは・・
【予告編】
【以下映画の感想とネタバレです。知りたくない人は映画を見てから読んでね!!】
父親役の福山雅治がそこそこの頻度で周囲から責められる、なんだか気の毒になってくる映画でした。あんまり責められる要素が見つからなかったんですよ。仕事出来るし、住居は高級マンションで車はレクサスだし、息子に厳しいところもあるけどちゃんと褒めてあげてるし、妻に感謝の言葉も言う、浮気もなし、良い父親ですやん!
赤ちゃんの取り違えという重いテーマが良い意味で淡々と進む映画でした。フクヤマ演じる良多の、息子や子育てに対する気持ちの変化に焦点を当ててお話が進みます。
息子の慶多はおっとりした気の優しい息子。お受験はなんとか合格したものの、習い事のピアノはからっきし。妻のみどりは慶多にストレスをかけずのびのび育ててあげたいと思っています。
野々宮家の平和は、一本の電話で打ち砕かれることに。子どもの取り違えが発覚したのです。この恐ろしい事態に良多たちの反応ですが・・静かに、本当に静かに動揺する。取り違えの事実を聞いても取り乱さないところがかえってリアルです。
【↓取り違えと聞いてフーンな感じの野々宮夫妻。】(いやいや、悲痛な表情でしたよ!)
取り違えられたもう一組の家族・斎木家と顔合わせをすることになった野々宮家。エリートの良多とは違い小さな電気店を営む雄大(リリー・フランキー)は、とにかく元気でアットホーム!冗談も言うし、子どもとよく遊ぶ。ストローの噛み癖は父から子にしっかりと伝わっている。( ´ー`)<ソレ伝エチャダメナヤツー
斎木家との交流を通して、実の子である琉晴(りゅうせい)・6年間育ててきた慶多のあいだで揺れる良多。ここで「血のつながった子どもだけを引き取る!( ` Д ´ )オラアー」とか言わないあたり、良多は常識的です。
なんだかんだで病院側との裁判の日、わざと取り違えをしたという最初から最後まで胸糞な元看護婦が出て来たり、良多が疎遠だった父に会いに行ったりと、いろいろあって結局血の繋がりのある子どもを取り替えよう!ということになります。( ´Д`;)エッ?
い・・いいの?みどりも斎木家もそれでオッケーなの?
慶多に「これはミッションだから、斎木さんたちをパパ、ママと呼んで無期限で楽しく暮らすんだよ」と恐ろしい内容を言い含める良多。交換で琉晴を引き取りますが、全く懐かない。そのうち電車乗り継いで一人で斎木家に帰っちゃうんですよ。大人と子どもの温度差よ!!
琉晴を連れ戻し、三人での生活を続ける良多とみどり。やっぱり良多に似てるとか慶多を忘れそうで怖いとか言うんですけど、琉晴に良多と同じ血が流れていると思わせる描写がほぼないのでどこを見て血の繋がりを感じるんだろう?
ピアノの覚えがめっちゃ早いとか、一人できびきびと何でもこなすとか、顔がフクヤマに劇似とかなら、おお〜やはり血の繋がりがあるな・・と納得するんですが。
ある日良多は自分のカメラから、慶多がコッソリ撮ったであろうパパ(良多)の写真を見つけます。慶多の自分を想う気持ちにやっと気づく良多。大好きなパパを写真に残そうと思ったのか・・・慶多を想って涙する良多。
【↓フクヤマとともに涙腺崩壊するポイントはココ!】
子どもの交換を解消し、慶多を迎えに行く良多とみどり。大喜びで斎木家に帰る琉晴とは逆に、迎えに来た良多を見て逃げ出す慶多。「パパなんか僕のパパじゃない」とか言われちゃうフクヤマ・・( ノД ` 。)グスン
一定の距離を保ちつつ終止無言で逃げる慶多と追う良多。何か喋ってくれよ慶多!考えてることがいまいちよくわかんないよ!!最後は良多(フクヤマ)が慶多をぎゅっと抱きしめてENDでした(v´∀`)ハ(´∀`v)ヨカッタネ☆
【↓この監督さんと言えばこの映画】