2002年/ 114分 イギリス映画
監督 ダニー・ボイル
脚本 アレックス・ガーランド
出演者 キリヤン・マーフィー /ナオミ・ハリス/ ブレンダン・グリーソン/ ミーガン・バーンズ/ クリストファー・エクルストン / ノア・ハントレー
【あらすじ 】
交通事故により28日間の昏睡状態から目覚めた青年・ジム。
ゴーストタウン化した市内を彷徨ううち、謎のウイルスによって凶暴化した人々に襲われる。
市街地で出会ったセリーナ、孤立していたフランクとハンナ親子とともに、ラジオ放送に従って軍の保護地を目指すジムだったが・・。
【↓以下は雑なネタバレと感想です。
未鑑賞の方は先に映画を観てからネタバレを読むことをおススメします!】
この映画から激走するゾンビがデフォルト化したんだよなーと思っていましたが、勘違いしてました。本作のウイルスはゾンビ化しません。
凶暴化するだけです。
そして後半からは頭のおかしな生存者vsまともな生存者という構図で物語が展開していきます。
メッセンジャーのジムは交通事故に遭い、28日後に昏睡状態から覚醒する。しかし世界は荒廃しており、誰もいない都市をあてもなく彷徨うジム。
ファーストカットのジムは無課金状態のマッパで登場するので苦手な方は気をつけてね!(予告編でいろいろ出ちゃってますが)
ジムが突如現れた激走する感染者たちに追いかけられていると、男女の二人組・マークとセリーナが助けてくれます。
「死にたくなければ走って!!振り向かないで!!」
爆薬で感染者たちを一掃するセリーナたち。しかしマークがウイルスに感染し、凶暴化する前にセリーナが仕留めます。それを見てドン引きのジム。
とあるアパートで孤立している父娘(フランクとハンナ)を発見し、ジム、セリーナ、フランクとハンナのパーティーで軍の保護基地を目指すことに。
父・フランクのテンションが終始なんか怖いんですけど、これといって大きな出来事はありません。
あえて言うならラジオから”軍の保護基地に集まれ”との情報が流れてくるんですが、これがめっちゃ不穏。漫画「ドラゴンヘッド」以来の不気味さ。
さらなる地獄へいざなわれているとしか思えない。
▼ラジオで保護地に到着してから起こる出来事が完全にアポカリプス・ナウです。
▼アポカリプス・ナウ(地獄の黙示録)。3時間半ぐらいお時間ある方はどうぞ。
そして案の定、保護基地にいる兵士はほぼ全員精神に異常をきたしており、
フランクは感染と同時にサツ害され
ジムはしょ刑されそうになり
セリーナとハンナは兵士たちによるレ○ プの危機にさらされます。
もうこの辺から怒涛の展開なのでさらっと書きますが、
なんだかんだあってジムが感染者を利用して兵士たちを葬り去り、セリーナとハンナとともに保護基地を脱出、HELLがHELLOになって他国の偵察機が救助に来てENDです。
▼なんだそれって感じですが、本当にHELLがHELLOになって終わり。
個人的に緊張と緩和のバランスが絶妙の映画だと思いました。軍の保護基地を目指す道中がすごくほっこりします。感染者が現れることもなく、本当に「なんだこのほっこりシーンは」っていう感じでちょっと感動します。
主人公役は若き日のキリヤン・マーフィー。
インセンプションで知った俳優さんなんですが20年経っているのにヴィジュアルがほぼ変わっていないことに驚愕。
▲20年前(25歳)と現在(45歳)のマーフィー氏。たぶん漫画家の荒木飛呂彦先生と同じ時空で生きている。
▼映画の終わり方がのほほんとしていてすごく安心します。アメリカ映画だとラストはこうはならない。