怖いと評判のタイ発ホラー映画、女神の継承のネタバレ感想です。
正直怖くなかった・・というか、女優さんが乳を出した瞬間から怖くなくなった。エクソシストみたいに悪霊に取り憑かれる設定なんやけど、だからって乳放り出すかね?
アリ・アスター監督のミッドサマーみたいな感じを期待してたんよ。村の因習ホラー的なのを。しかしちょっと違ったよね。
女神の継承は、モキュメンタリーホラーに見せかけた悪霊ゾンビ映画だと思う。
▼以下は雑にネタバレしていますので、未鑑賞の方は注意してくださいね。
映画の序盤で、主役の女子(ミン)が女神と呼ばれている精霊に取り憑かれます。しかしなんか行動がおかしい。本当に女神なの?ってなる。
まぁ実は女神ではなくて悪霊が取り憑いたんだけどね。
ミンの先祖は処刑人をしていたとかで、処刑された人々の怨念が固まって悪霊になったのです。
悪霊が乗り移ったミンは、泥酔したり、その辺の人に喧嘩をふっかけたり、職場で突然生理が始まったりする。
さらに職場で不特定多数の男性と性行為をしているところを監視カメラに収められてしまい、クビになります。
側から見ると性癖のような気もするので、悪霊ジャッジがつきにくいです。
あまりの辛さに自殺を図るミン。しかし未遂に終わり、家族は怪しげな霊媒師に祈祷を依頼します。
ミンの部屋を捜索すると、使用済みの生理用品や避妊具などが見つかります。
ここでミンが突然乳ポロするよ!
ぎゃーって錯乱しながら、なぜか服を脱ぐミン。
ミンは家族により隔離されますが、部屋から抜け出してテーブルの上でおしっこしたり、飼い犬を鍋で煮て食べたりする。
もう本当に酷いので、この辺で脱落したくなります。
そして最終的にミンは親戚の赤ん坊を連れ去ります。
ついに霊媒師による除霊儀式が始まりますが、なんやかんやあって儀式は失敗。赤ん坊は助からず、霊媒師は取り付かれてしまいます。とにかく壮絶なシーン。
さらに悪霊に取り憑かれた霊媒師の助手や信者たちがカメラマンを襲い始めるぅ!現場はさながらゾンビの様相を呈してきます。
カメラマンがお腹を食いちぎられて中身が出てしまって、かなり痛そう。
絶望的な状況の中、突如、ミンの母親・マニに女神が乗り移ります。
女神やっと来た!悪霊VS女神!!と思いきや、
あっけなく悪霊に殺されてしまうマニ(と女神)。女神〜!退場早い〜!
結局、ミンとその家族、除霊現場にいたすべての人が死亡してEND。
ラストシーンは、生前のミンの叔母・ニムがインタビューされているところです。
ミンの前の女神継承者は、叔母のニムでした。
本来ならばミンの母親が継承者だったのですが、嫌がったので、叔母のニムが代役を務めたのです。
ニムは、「私の中に女神がいるのかどうかはわからない・・」と言っていました。信仰心の厚い彼女がこの発言をするということは、
- そもそも最初から女神はいなかった?
- ミンの母親が女神を継承しなかった時、女神は村から離れてしまっていた?
- 女神は善い面と悪い面を両方持っていて、人間に都合よく味方する存在でもなかった?
等々、解釈が分かれるラストシーンとなりました。
個人的には、最初に悪霊をミンに乗り移らせた人物は、ミンの叔母(ニム)ではないかと思う。女神の継承を嫌がったミンの母親と、信仰心の無いミンに良くない感情を持っていたとしたら・・。
女神を継承したニムは、夢だった服飾の仕事も、結婚や出産も諦めざるを得なかったわけです。
その気持ちを悪霊に利用されたのではないかと。
ミンに表われた霊障の内容が、淫乱化する・赤ちゃんの靴をほしがる・大衆の面前で生理の血に濡れる・退職させられる・・とかだったので、叔母の恨みが具現化したような印象を受けました。
▼DVDです。買ってまで観なくていいと思う。
▼アマプラ版。2時間ぐらいで終わるので、サクッと観れます!
▼こちらはめっちゃ怖&気持ち悪い、北欧の因習ホラー・ミッドサマー。私の感想はこちら。
▼突然の乳出しで一気に怖くなくなる映画といえば「黒い家」。私の感想はこちら。
▼さらに突然の母乳出しで内田春菊さんの俳優魂に乾杯する映画、「ビジターQ」。