2018年/ 127分/ アメリカ映画
監督・脚本/ アリ・アスター
制作/ ケヴィン・フレイクス
出演者/ トニ・コレット/ アレックス・ウルフ/ ミリー・シャピロ
▼予告編です
HÉRÉDITÉ Bande Annonce VF (2018)
ホラー映画【へレディタリー:継承】の雑なネタバレ感想です。ネタバレを見ず先に映画を観る方が2.5倍ぐらい面白いよ!
物語前半、不穏な空気の中で妹のチャーリーの首がもげるという大惨事が起こる。事故を起こした兄のピーターは茫然自失状態。
この映画で一番怖いのはたぶん、この妹チャーリーの首が道路に転がっているシーンです。事故を知った母親の絶叫がさらに怖い。
後半は母親がおかしくなってきて悪魔を降臨させてしまい、その弊害で父親が焼シします。
父焼シから急にものすごいスピードで突然のホラー祭りが始まるので注意!
【ホラー祭り詳細は以下の通り】
1. ピーターが父の焼シ体を発見→驚愕と同時にドアの奥に潜む全裸の男(悪魔崇拝者)を目視。
2. 何者かに操られている母親にピーターが追いかけられる→屋根裏に逃げ込む→そこで二体の首なしシ体を発見。
3. 母親が宙に浮かびつつ自身で首をせつ断→全裸の人たち(やはり悪魔崇拝者)がニヤニヤしている。
4. からの絶叫しつつピーターが屋根裏の窓を突き破って逃走、庭に落下、意識消失した際にピーターの魂が抜け出てしまう。空になったピーターの体を悪魔化した妹・チャーリーの魂が乗っ取る。
この一連のイベントが10分ぐらいで起こり、ラストシーンに向けてたたみかけてきます。
悪魔崇拝者たちの狙いは、最初から兄・ピーターの肉体でした。悪魔神ペイモンが健康な男児の体を得て、今世に復活するためです。
題名のヘレディタリー継承とは、ピーターたち家族が祖母から悪魔を継承したと言うお話。
これまで物語の主人公として深い絶望と苦しみを味わってきた母親が、最終的に自らを斬首して悪魔復活の手先になると同時に、視聴者の目線がピーターにバトンタッチする流れが神。
【個人的に好きなシーン】
ピーターが屋根裏で自分の写真(両目の部分がくりぬいてある)を発見したとき、戦慄しながらも「大丈夫だ!」と自分の頬をバシバシ叩きながら自我を保とうとするシーンが良かった。
▼映画【女優霊】でも”誰かの写真の両眼部分がくり抜かれている”っていうシーンがあるんですけど、これは何の意味があるのでしょうか。私の感想はこちら。
あと、悪魔を模したオブジェの頭に妹ちゃんのなま首が使われているのがすごい胸糞わるかったです。車の事故でもげた頭なので目は開いてるし歯も欠けてぼろぼろで、髪はベトベト。
▼バッドエンドなお話ですが、やはり前半の不穏すぎる空気がラスト怒涛のホラー祭りに繋がっているところが面白い。お時間ある方はぜひ。
▼この映画は本当に怖いので一人で見る時は注意してください。